Physics for Life, Food and Environment

Numbering Code U-LAS12 20014 LJ57 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Mainly 1st & 2nd year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name OGAWA YUUICHI (Graduate School of Agriculture Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 農産物は、食料としてだけでなく生物としての側面も持つ。また、エネルギー資源や医薬品の代替物などとしての可能性を有しており、21世紀は農産物の新たな利用法の実用化が期待されている。この農産物が持つ能力を有効かつ高度に利用するには、それらの物性を理解する必要がある。そこで本講義では、いくつかのトピックスを通じて基礎的な物理学を学び、物理学的視点で自然現象、農産物、植物、昆虫等に着目するとともに、分子から細胞レベルの階層を俯瞰し、さまざまな現象の理解を深め、自ら説明できるようになることを目的とする。
Course Goals ・身近にある現象を物理的に捉えて考えることを学び、それらの説明ができるようになる
・生物の持つ階層や物理的特徴について理解し、農産物の特殊性について説明できるようになる
Schedule and Contents 以下のプランに従って講義を進める。ただし,講義の進みぐあいや履修者の理解の程度を考慮して順序や同一テーマの回数を変えることがある。

第1回 ガイダンス
第2回 単位と力学の基本
    物理単位の変遷や使い方,力学の基礎について解説する
第3回 生物の力学特性
    複雑な対象物(農産物)と均一な対象物(金属)の力学特性の違いについて解説する
第4~5回 エネルギーについて
    車や環境など身近な事例を元に,エネルギーや効率について解説する
第6回 光学の基本
    電磁波の特性や光学現象について解説する
第7回 小さい物を見るには
    電子の波動性について解説する
第8回 昆虫の色
    昆虫の色が美しい理由について解説する
第9~11回 細胞の中の見積り
    簡単な実験データから細胞内の分子ダイナミクスを知る方法を解説する
第12回 家畜の価値
    畜産による食料生産の方法についてエネルギーの観点で解説する
第13~14回 農産物の可能性
   農産物を多角的に俯瞰して新しい可能性について議論する
第15回 フィードバック(フィードバック方法は別途連絡します)
Evaluation Methods and Policy 課題レポートの提出(30点)と2回の小テスト(各35点)で評価します。
レポートでは、独自の工夫がみられるものについて高い点を与えます。
ただし、4回以上授業を欠席した場合には、単位を与えません。
Course Requirements スタート時点では物理の知識は必要ではありませんが、授業中必要になる知識については、自学自習を求めます。
Study outside of Class (preparation and review) 授業で紹介する書籍による自学自習や,日頃から身の回りの身近な現象について,物理的視点(力,熱,エネルギー,光学現象など)で考えるように意識することを推奨します。
Textbooks Textbooks/References 特定の教科書を用いませんが、講義に必要な資料については、プリントを配布して講義を行います。
PAGE TOP