Various Aspects of Temporal Expressions in Japanese
Numbering Code | U-LAS02 20025 LJ37 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2 | |
Instructor name | PALIHAWADANA Ruchira (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | なぜ言語に時間という概念が必要だろうか。言外の現実を把握・描写する上で時間はいかなる役割を果たしているのか。刻一刻と変化する発話時を基準とした言語の時間表現体系はどのように出来ているのか。「間」や「季節」の捉え方は日本語の時間把握について何を示しているのか。この授業では様々な時間表現を手掛かりにしつつ、日本語における時間把握の仕組みについて考察する。 | |||
Course Goals |
取り上げる言語表現やその分析を手掛かりにしつつ、様々な言語現象に気付き、考察する関心・能力を養うことがこの授業の到達目標である。 履修者には自身の言語行動について注意深く内省しながら、ディスカッションなどに積極的に参加して頂きたい。 |
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Schedule and Contents |
この授業では、日本語の時間表現を分析しながら、それらに反映される時間把握の仕組みについて考察する。出来事内部の時間的構造、複数の出来事間の時間的な関係、話し手の時間的な視点などについて考える。 各回の授業予定は以下の通りである。 第 1週 履修ガイダンス、総論:言語における時間 第 2週 日本語における時間表現―序論、考察文 1 第 3週 時間に縛られない日本語表現、考察文 2 第 4週 時間と空間の交差――直示的な時間、ディスカッション 1 第 5週 時間を基準にした動詞の分類、考察文 3 第 6週 スルとシタの対立、様々なシタ形式、ディスカッション 2 第 7週 スルとシテイルの対立、ディスカッション 3 第 8週 内部局面構造と補助動詞表現、考察文 4 第 9週 従属節の時間とタクシス、ディスカッション 4 第10週 否定と時間、考察文 5 第11週 時間の副詞的表現、ディスカッション 5 第12週 小説における時間、考察文 6 第13週 日本語における「間」、考察文 7 第14週 総括:時間的視点と言語 第16週 フィードバック なお、履修者に合わせて内容を若干変更する場合もある。 上記の通り、与えられた課題についてグループ・ディスカッションを行うので、履修者の積極的参加が求められる。 |
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Evaluation Methods and Policy |
評価は以下の通りに行う。 期末レポート 40% クイズ、ディスカッション、考察文 50% 授業への参加度合い 10% |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 参考文献については、配布プリントの末尾に掲載しておく予定であり、授業中にも適宜紹介する。履修者には各回最低限一つの文献を調べてみる習慣を身に付けてほしい。更に、英語で書かれた文献の講読にもチャレンジしてほしい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリント配布 | ||
References, etc. |
アスペクト・テンス体系とテクスト, 工藤真由美, (ひつじ書房), ISBN:4938669595 日本語のシンタクスと意味Ⅱ, 寺村秀夫, (くろしお出版), ISBN:4874240038 Time and The Verb, Binnick, R. I., (Oxford University Press), ISBN:9780195062069 |