Some Features of Japanese Communication

Numbering Code U-LAS02 20024 LJ37 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.2
Instructor name PALIHAWADANA Ruchira (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor)
Outline and Purpose of the Course 私たちは相槌一つを打つ時でさえも、無意識的であるとは言え、話し相手との上下関係や取り挙げる話題などによって打つ相槌の種類を選択し、その相槌の打ち方を通して相手に対する配慮を表現する。このようにコミュニケーションの諸形式において、言語の使用を左右する社会・文化的背景が見えてくる。
この授業では、ノンバーバルコミュニケーション、相槌表現、謙譲表現、授受表現などを例にしながら、日本語コミュニケーションの諸特徴について考察する。とりわけ、聞き手に対する配慮意識がこれらの表現にどう反映されるのかを考えてみる。談話の進行の仕方や情報構造と配慮機能の関わり方などについても取り上げる。
Course Goals 取り挙げる表現を手掛かりにしつつ、様々な言語現象に気付き、観察する関心・能力を養うことがこの授業の到達目標である。
履修者には自身の言語行動について注意深く内省しながら、ディスカッションなどに積極的に参加して頂きたい。
Schedule and Contents この授業では様々な日本語コミュニケーション形式に反映される日本語の特徴について考察していく。

各回の授業内容(予定)は以下の通りである。

第 1週   履修ガイダンス、総論
第 2週   クイズ、ノンバーバルコミュニケーション
第 3週   相槌表現とフィラー、考察文 1
第 4週   独り言、ディスカッション 1
第 5週   感情の表出と感動詞、考察文 2
第 6週   挨拶表現の特徴、ディスカッション 2
第 7週   指示表現、考察文 3
第 8週   呼称表現、ディスカッション 3 
第 9週   依頼・断り表現、考察文 4
第10週   ほめ言葉、考察文 5
第11週   授受表現と恩恵、考察文 6
第12週   謙譲・配慮表現、ディスカッション 4
第13週   情報構造とコミュニケーション、考察文 7
第14週   日本語は曖昧な言語なのか?、ディスカッション 5
第16週   フィードバック

なお、履修者に合わせて内容を若干変更する場合もある。
与えられた課題について上記の通りグループ・ディスカッションを行う予定であり、履修者の積極的参加が求められる。
授業の要点に関わる考察文の作成・提出・返却にPandAを用いる。
Evaluation Methods and Policy 評価は以下の通りに行う。

期末レポート 40%
クイズ、ディスカッション、考察文 50%
授業への参加度合い 10%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 参考文献については、配布プリントの末尾に掲載しておく予定であり、授業中にも適宜紹介する。履修者には各回最低限一つの文献を調べてみる習慣を身に付けてほしい。更に、英語で書かれた文献の講読にもチャレンジしてほしい。
Textbooks Textbooks/References プリント配布
References, etc. 言語行動における「配慮」の諸相, 国立国語研究所, (くろしお出版), ISBN:9784874243381
Politeness Some Universals in Language Usage, Brown, P. & Levinson, C., (Cambridge University Press), ISBN:9780521313551
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