Folklore Studies II
Numbering Code | U-LAS05 20005 LJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.4 |
Instructor name | KIKUCHI AKIRA (Institute for Research in Humanities Assistant Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 民俗学とは、人間の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思う。普通の人々が日々の暮らしのなかから創り上げ、承け伝えてきたコトバ、モノ、ワザといった営みの総体、そしてその結果として存在する「私たち自身」を「民俗資料」と名付け、そこから、文字資料には決して書き残されることのなかった普通の人々の歴史を探ることを試みる学問である。本講義は、民俗学の目的と方法を学史的に概略した上で、人生儀礼、信仰行事、口頭伝承、等々の個別分野を論じる予定である。 | ||
Course Goals | 民俗学の基本的な考え方を理解し、聞き書きなどの初歩的な実践方法を習得することを目指す。 | ||
Schedule and Contents |
1.使用上の注意 2.民俗学の歴史 3.民俗学の方法 4.そだつ―人生儀礼― 5.めとる―婚姻― 6.とむらう―葬送― 7.期末レポート作成の注意1 8.いのる―信仰― 9.まつる―年中行事― 10.おどる―民俗芸能― 11.期末レポート作成の注意2 12.つたえる―口頭伝承1― 13.なづける―口頭伝承2― 14.ものがたる―口頭伝承3― 15.まとめ(フィードバック) |
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Evaluation Methods and Policy | 授業中に課すミニ・レポート(40点)および「聞き書き」を課題とする期末レポート(60点)によって評価する。詳細は講義中に指示する。 | ||
Course Requirements | 衣食住、経済生活、社会組織を扱う「民俗学Ⅰ」は前期に開講する。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
・履修前には、十数年分の「人生経験」があればよい。 ・授業後に、講義内容に関連して各自の生活体験を報告する「ミニ・レポート」が課される。「簡単に済ませようと思う」なら10分とかからず作成可能である。 ・期末レポートでは初歩的な「聞き書き」が課される。これも「簡単に済ませようと思う」なら1時間程度の調査と半日程度の文章作成で可能である。 ・もちろん、「簡単に済ませようと思わない」ならこの限りではない。そして学問とは、むしろそのような営みであるはずだ。 |
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References, etc. |
柳田国男と民俗学の近代-奥能登のアエノコトの二十世紀-, 菊地暁, (吉川弘文館), ISBN:978-4642075442 身体論のすすめ, 菊地暁[編], (丸善), ISBN:978-4621075982 日本宗教史のキーワードー近代主義を超えて―, 大谷栄一・菊地暁・永岡崇[編], (慶應義塾大学出版会), ISBN:978-4-7664-2535-2 民俗学入門, 菊地暁, (岩波書店), ISBN:978-4-00-431910-8 授業中に随時紹介する。 |