Greek B
Numbering Code | U-LAS02 20017 LJ37 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.3 | |
Instructor name | NISHII SYOU (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
ここで学ぶギリシア語は、古代地中海世界で連綿と使用され続け、西洋の古典として哲学・史学・文学の分野において極めて重要な作品群を生み出した古代のギリシア語である。 ギリシア文学史の最盛期たる古典期にあたるのが紀元前5世紀・紀元前4世紀であり、この時期のアテナイを中心としたアッティカ地方で使用されていたギリシア語が、現代に生きる私たちが古代のギリシア語を学ぶ上で第一に規範とするべきものとなる。これをしっかりと身に付けることで、古代地中海世界におけるその他の時期・地域のギリシア語も読むことができるようになるのである。 古代のギリシア語で書かれたテクストは、代表的なものだけでも、ホメロス、ヘシオドス、ピンダロス、アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス、アリストパネス、ヘロドトス、トゥキュディデス、プラトン、クセノポン、アリストテレス、プルタルコス、ルキアノス、プロティノス、新約聖書、七十人訳聖書など多岐に渡る。ギリシア語を学ぶにあたっては、こういった作家や作品のギリシア語表現を文法的に正確に理解できることが重要となる。 このギリシア語A・ギリシア語Bでは、1年で一通りギリシア語の文法を学び終えて、辞書と文法書を頼りにギリシア語文献を独力で読めるようになることを目指す。 |
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Course Goals | 後期開講のギリシア語Bの到達目標は、動詞の接続法と希求法の変化と用法ついて理解し、分詞を用いた表現や目的文や条件文や間接話法などの複文に慣れ、またμι動詞についても改めて学ぶことで、古典古代のギリシア語作家たちの文章を辞書と文法書を頼りにして読めるようになることである。 | |||
Schedule and Contents |
教科書『ギリシア語入門』を毎回2~3課ずつ進める。 後期では教科書を最後まで終える。 1 接続法・目的文・恐怖/危惧文(第34課・第35課) 2 母音交替・条件文・約音名詞・約音形容詞(第36課・第37課) 3 接続法・条件文・不定法(第38課~第40課) 4 第三変化名詞・関係代名詞・希求法(第41課~第43課) 5 希求法・第三変化形容詞・条件文(第44課~第46課) 6 第三変化名詞・分詞(第47課~第49課) 7 第三変化名詞・分詞の用法(第50課・第51課) 8 比較級・可能性の希求法・数詞(第52課~第54課) 9 条件文・副詞(第55課・第56課) 10 命令法・分詞を共に用いる動詞(第57課~第59課) 11 間接話法(第60課・第61課) 12 動詞的形容詞・間接話法・否定詞(第62課~第64課) 13 μι動詞(第65課~第67課) 14 μι動詞第68課~第70課) 15 定期試験 16 フィードバック(定期試験の解答解説・成績の個別告知) 毎回、各課の練習問題のギリシア語和訳をしてくること。 ギリシア語の発音は、講師の発音をしっかりと聞き取りつつ、各自で何度か練習しておくこと。ギリシア語も語学なので声に出して読めるようにしなければならない。 教科書『ギリシア語入門』は、十分な情報量を備えるが、レイアウト面で見づらい点がある。それを補うものとして、授業では解説の為の資料と、教科書とはまた別の観点からの動詞の変化表を配布する。 |
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Evaluation Methods and Policy |
定期試験で評価する。 定期試験を補うものとして小課題を課すかもしれない。 |
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Course Requirements |
前期開講のギリシア語Aから引き続き受講するのが望ましい(必ずギリシア語Aを受講していなければならないということではない)。 後期のギリシア語Bから初めて参加する場合は、ギリシア語Aの内容(第33課まで)を独習しておくこと。 |
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Study outside of Class (preparation and review) |
受講生は毎回、習った課の練習問題のギリシア語文を和訳をしてくること。 この際、ギリシア語文の個々の単語の文法的情報、すなわち名詞・形容詞ならば性・数・格、動詞ならば法・時称・態・人称/数を、必ず分かるようにしておくこと。 この文法的情報のメモがし易いように、練習問題の各文の行間を大幅にとったワークノート形式の資料を別途配布する(自分でノートにギリシア語本文を書き写してもよい)。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
ギリシア語入門 新装版, 田中美知太郎・松平千秋, (岩波書店、2012年), ISBN:978-4000225892, 1962年初版の『ギリシア語入門 改訂版』と内容・レイアウトは同一なので、そちらを用いてもよい。 しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語, 堀川宏, (ベレ出版、2021年), ISBN:978-4-86064-643-1 |
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References, etc. | 古典ギリシア語文典, マルティン・チエシュコ(著)・平山晃司(訳), (白水社、2016年), ISBN:978-4560086964 |