Psychoanalysis I

Numbering Code U-LAS04 20016 LJ46 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name MATSUMOTO TAKUYA (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course こころの病(狂気)が芸術作品などを生み出す創造性と関係するという考えについて、フロイトとラカンによる精神分析の思考法をもとに検討していく。各時代の哲学者や、芸術作品のなかにみられる無意識の働きを理解し、そこから無意識が人間の創造性に与える影響と、無意識という考えが現代思想に及ぼした影響を知る。
Course Goals 人間の精神に無意識の存在を想定する精神分析の思考法に接し、こころの病(狂気)と芸術作品などを生み出す創造性との関係を理解すること。
Schedule and Contents 基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進みぐあい、時事問題への言及などに対応して順序や同一テーマの回数を変えることがある。

第1回 こころの病と創造性はどう関係するのか
第2回 プラトンの詩人狂人説
第3回 プラトンからアリストテレスへ (ダイモーンの変容)
第4回 アリストテレスからデューラーへ(メランコリーと創造性)
第5回 デカルトにおける狂気と悪霊
第6回 カントによる狂気の隔離
第7回 ヘーゲルによる狂気の乗り越え
第8回 ヘルダーリンの統合失調症と詩作
第9回 ハイデガーにおける狂気と詩作
第10回 ラカンにおける狂気と創造性
第11回 ラプランシュとフーコーのヘルダーリン論
第12回 ドゥルーズにおける狂気と創造性(1)
第13回 ドゥルーズにおける狂気と創造性(2)
第14回 まとめ
第15回 期末試験

フィードバック方法は別途連絡します。

オンラインで実施する場合は、履修学生による課題提出と教員による応答を中心に、テキストを用いながらオンデマンド形式で双方向的に行う予定である。
Evaluation Methods and Policy 対面授業の場合は、期末試験(100%)による。
オンライン授業の場合は、毎週の課題提出(100%)による。
ただし、登録人数や授業形態等に応じて、成績評価の方法を変更することがある。講義時間中ならびに掲示による通知に注意してください。
Course Requirements 後期の「精神分析II」においては、無意識が社会や集団の病理にどのように関わってゆくかを学ぶ。継続受講が勧められる。
Study outside of Class (preparation and review) 予習として、授業中に紹介する参考書の読書。復習として、授業中に配布したプリントおよび教科書と自分自身のノートの内容を照らしあわせて理解を深めること。
なお、授業外学修には、いわゆる「予習・復習」だけでなく、授業のなかで学んだことを各自の自習や日常や課外活動のなかで応用・実践し、生きた知識にすることも含まれる。
Textbooks Textbooks/References 創造と狂気の歴史ーープラトンからドゥルーズまでーー, 松本卓也, (講談社, 2019), ISBN:9784065150115
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

精神科医師・公認心理師としての様々な領域での臨床実務経験

Details of Practical Classes Delivered:

精神科医師・公認心理師としての様々な領域での臨床実務経験にもとづいて、無意識が人間の創造性に与える影響と、無意識という考えが現代思想に及ぼした影響について論じる。
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