Introduction to International Law
Numbering Code | U-LAS06 20006 LJ41 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 | |
Instructor name | Megumi Ochi (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
国際法は、国と国の間のルールであると同時に、人権や環境、犯罪規制、国際金融、貿易といったグローバル・イシューに関する国際的なルールです。この授業では、国際法上の諸概念をもちいて、法的な視点(法的思考:違法/合法)から国際問題を議論する基本的なスキルを身に着けることを目的としています。 そのため、本授業は、以下のような構成で行います。 ・前半=講義形式 ・後半=グループプレゼンテーション(どの回からとするかは受講人数によって決めます) <課題> ①毎講義「前」にPandAの「フォーラム」にコメント・質問を記入し提出します(第2回から)。 ②グループごとにプレゼンテーション(パワーポイントを使用)を準備し、割り当てられた授業日に発表します。 |
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Course Goals |
1. 国際法上の諸概念について自分の言葉で説明できるようになること。 2. 法的思考を用いて国際問題について議論できるようになること。 |
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Schedule and Contents |
第1回 オリエンテーション:異文化間でも共存を成り立たせる「言語」としての法? ・国際法を学ぶ意義 ・国際法の成り立ち・歴史 (教科書:Introduction、Chapter 1) 第2回 国際法総論の総論:国際法はどんな見た目?性能? ・国際法の法的拘束力 ・国際法の存在形式(法源) ・国家責任 (教科書:Chapter 2) 第3回 「国」:はじめに国があったのか、国際法があったのか? ・「国」の定義 ・「国」の始まりと終わり ・国家管轄権・国家免除 (教科書:Chapter 3) 第4回 国と国がつき合う:互いに尊重し合い、交流するためにはどんなルールが必要か? ・条約法 ・外交・領事関係法 (教科書:Chapter 4) 第5回 領域・空間:地球を国で分ける? ・国の領域 ・領域権原・領土紛争 ・特殊地域 ・宇宙空間と天体 (教科書:Chapter 5) 第6回 海洋法:海をどうやって使うか? ・海洋区分 ・国際海峡・群島水域 ・公海 ・境界画定 ・深海底 (教科書:Chapter 6) 第7回 国際組織:一国だけではできないことを協力してやってみる? ・国際組織の目的 ・国連ファミリー ・専門的分野の国際組織 ・地域的国際組織 (教科書:Chapter 7) 第8回 人権法:「人」を国際的に守るとは? ・国籍 ・難民 ・国連における国際的人権保障 ・人権条約 (教科書:Chapter 8) 第9回 刑事法:国境を超える犯罪を規制するにはにどんなルールが必要か? ・国際犯罪 ・水平的な制度(引渡、共助) ・垂直的な制度(国際刑事裁判所) ・重層的な制度(犯罪規制条約) (教科書:Chapter 9) 第10回 経済法:世界全体で富むために必要なルールとは? ・国際経済に関わる制度 ・世界貿易機関(WTO)の制度と諸原則 ・地域貿易協定 ・国際投資の規律 (教科書:Chapter 10) 第11回 環境法:どんな「環境」を世界全体で守っていくのか?どうやって? ・国際環境規制の特徴 ・諸原則 ・各種環境条約 (教科書:Chapter 11) 第12回 紛争の平和的解決:もし国と国とのあいだのルールについて見解が対立したら? ・「平和的」解決 ・国際裁判以外 ・国際裁判 ・国際司法裁判所(ICJ) ・国連海洋法条約上の紛争解決制度 (教科書:Chapter 12) 第13回 安全保障:「世界の」安全を守るには? ・「戦争」の位置付け ・武力不行使原則 ・自衛権 ・集団安全保障 ・平和維持活動 (教科書:Chapter 13) 第14回 武力紛争法:それでも戦争は起きるが、被害は最小限にできるか? ・国際的/非国際的武力紛争 ・敵対行為と戦闘員 ・犠牲者の保護 ・遵守 ・中立 ・軍縮 (教科書:Chapter 14) 第15回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点評価 ・コメント提出(毎授業)(70%) ・プレゼンテーション(30%) (定期試験はしません) |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
・「授業計画と内容」で示された、授業ごとに割り当てられた教科書の該当箇所を読み、質問をPandAに投稿すること(授業はこれらを読んでいる前提で、質問に返答する形で行います)。 教科書:加藤信行他『ビジュアルテキスト国際法〔第2版〕』(有斐閣、2020年 *メインで使用します。購入してください。 ・プレゼンテーション準備(割り当て、形式は授業中に指示します)。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
ビジュアルテキスト国際法〔第2版〕, 加藤信行他, (有斐閣、2020年), ISBN:9978-4641046788, メインで使用します。購入してください。
その他、各回の予習用に様々な読み物をPandA上で提示します。 |
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References, etc. |
国際法判例百選〔第3版〕, 森川幸一他, (有斐閣), ISBN:9784641115552, 授業中に出てくる判例の概要について知りたい方へ。プレゼン作成時にも助かります。 ベーシック条約集, 薬師寺公夫他, (東信堂), ISBN:9784798916163, 授業中に出てくる条約文の日本語訳が欲しい方へ。 国際法, 浅田正彦編著, (東信堂), ISBN:784798915456, より深く勉強したい方に。 国際法, 岩沢雄司, (東京大学出版会), ISBN:9784130323918, より深く勉強したい方に。 |