Modern Civilization II

Numbering Code U-LAS01 10012 LJ38 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.3/Fri.4
Instructor name KUROMIYA Kazumoto (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  本講義では、西欧型の現代文明のもつ特質とそれに孕まれた問題、そして現代文明の帰結を、今日の世界で、また日本で関心を集めている具体的論点に即して論じていく。なかでも、現代の政治・経済・社会・文化を特徴づけていると考えられる大衆社会化、そしてその精神状況としての「故郷喪失」をどのように考えればよいのか、「日本の近代」についての思想的課題をどのように考えればよいのか、ということが中心的な論点となる。具体的には、大衆社会化やファシズムをめぐる問題、「あの戦争」にたいする戦後日本(人)の態度、「西洋近代の論理」と「日本の論理」をめぐる問題、日本の歴史観、ナショナリズムについての現代的論点などについて考えていく。
Course Goals 1.現代文明の特質とそれに孕まれた問題を理解する。
2.「現代」という時代において、また現代社会において大事な論点を講義で解説した知識を用いて自ら見いだし、それについて考察することができる。
Schedule and Contents  本講義では、以下の各論点につき1~3回の講義をおこなう予定である。ただし、ときどきの「状況」についての総合的な解釈を試みながら講義を展開していく予定であるため、また、受講者の関心や理解度も考慮しながら講義を進めていく予定であるため、各論点をとりあげる順序や回数は変更する場合もある(大きな変更がある場合には、最初の講義において説明する)。

1 「故郷喪失」という現代文明の帰結 【1回】
2 現代における「大衆化」の具体的相貌 【1回】
3 大衆社会の形成とその意味 【1回】
4 なぜファシズムが生まれたのか: 「故郷喪失/根無し草的境遇」という観点から 【2回】
5 ナショナリズムをどう考えるか: ナショナリズムの今日的論点をめぐって 【2回】
6 戦後日本における「価値」の問題 【1回】
7 「日本の歴史観」という問題 【1回】
8 「近代日本」が孕む問題: 日本の近代化という文明のロジックに内在する思想の問題 【3回】
9 「日本のナショナリズム」という難問 【2回】

以上の計14回に加え、期末試験後にフィードバックを1回実施するため、授業回数は全15回となる。
Evaluation Methods and Policy  学期末におこなう定期試験(80%)、および授業時間内に実施する小課題(小レポート、コメントシートなど、20%)により評価する。
Course Requirements  この授業だけを受講することも可能だが、前期の「現代文明Ⅰ」を履修していることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review)  とくに教科書は指定しないので、講義内で適宜紹介する文献を読んでみることをすすめる。
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