Modern Civilization I

Numbering Code U-LAS01 10011 LJ38 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.3/Fri.4
Instructor name KUROMIYA Kazumoto (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  本講義では、われわれが生を営む「現代」という時代の意味を、今日の世界で関心を集める具体的論点に即して、歴史、思想的観点から論じていく。なかでも、西欧近代文明の形成とその今日的意味をどのように考えればよいのかということが中心的な論点となる。西欧近代文明を成り立たせている諸原理・諸価値にはどのようなものがあるか、それらに孕まれている問題とはいったい何であるかについて考え、西欧近代文明の現代における帰結を明らかにしていく。具体的には、「歴史の進歩」という西欧近代の中心的理念、近代主権国家の論理、「自由や民主主義の普遍化」という理念、グローバリズム、ニヒリズムなどに焦点をあてながら、現代文明の意味とその問題について考えていくことにする。
Course Goals 1.西欧近代文明を成り立たせている諸原理・諸価値とはどのようなものであるかを理解する。
2.「現代」という時代の、また現代社会の重要な論点が何であるかを講義で解説した知識を用いて自ら見いだし、それについて考察することができる。
Schedule and Contents  本講義では、以下の各論点につき1~3回の講義をおこなう予定である。ただし、ときどきの「状況」についての総合的な解釈を試みながら講義を展開していく予定であるため、また、受講者の関心や理解度も考慮しながら講義を進めていく予定であるため、各論点をとりあげる順序や回数は変更する場合もある(大きな変更がある場合には、最初の講義において説明する)。

1 「近代主義」の限界?:文明論的観点から日本および世界の「いま」を見る 【1回】
2 「西欧近代」はいかにして成立したか 【1回】
3 近代主権国家の論理:政治と宗教の関係をめぐって 【2回】
4 「民主主義」とは何なのか 【2回】
5 「自由」の意味 【2回】
6 「アメリカ」という特異な文明について:その本質と終着点 【2回】
7 グローバリズムをどう考えるか 【1回】
8 西欧近代文明の帰結:ニヒリズムについて 【3回】

 以上の計14回に加え、期末試験後にフィードバックを1回実施するため、授業回数は全15回となる。
Evaluation Methods and Policy  学期末におこなう定期試験(80%)、および授業時間内に実施する小課題(小レポート、コメントシートなど、20%)により評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  とくに教科書は指定しないので、講義内で適宜紹介する文献を読んでみることをすすめる。
References, etc.  
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