Seminar of Cultural Anthropological Research
Numbering Code | U-LAS05 20008 SJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 |
Instructor name |
KAZAMA KAZUHIRO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) KAJIMARU GAKU (Graduate School of Human and Environmental Studies Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
本演習は、文献研究とフィールドワークに基づいた、学生主体の口頭発表と議論が中心となる。 フィールドワークは、文化人類学における必須の資料収集方法である。本演習は、フィールドワーク法を体得する準備段階に位置づけられる。そのため、段階を踏んで、初歩的なフィールドワークの経験を積むことが、本演習の概要である。 まず、教員が提示した調査情報から学生が自らの興味関心に沿って、調査対象を選択する。つぎに準備作業としての事前情報収集、人類学的な主題設定と計画立案を行う。そして、実際に大学近辺に調査に出かけ、一次資料を集める。対象や都合に応じて、授業時間外に個別に調査を行うことになる。さらに、収集資料をまとめて考察し、口頭発表する。 |
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Course Goals |
文化人類学的研究に必須である、フィールドワークの方法、資料分析、理論的考察、民族誌の書き方等の基礎を下記の手順によって習得する。フィールドワークの初歩的な技法を身につけ、論理的に分析・考察できるようになることが、演習の目標である。また、他学生の発表について、内容を的確に把握し、適切な質問やコメントができるようにする。 1)文献等を事前に収集して準備作業を行い、実践的な調査計画を立てる。 2)実地調査地に行き、調査計画に基づいて聞き取りや参与観察を行う。 3)収集資料をまとめて分析し、テーマに基づいて考察する。 単なる情報収集に終わることなく、人類学的に考察を行うことが重要である。 |
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Schedule and Contents |
下記の手順で具体的に作業を進める。学生によって進捗状況が異なる場合には、適宜調整する。授業回数は総括を含め全15回とする。 1)日本語で書かれたフィールドワークの方法論や民族誌を輪読し、担当者が発表する。発表内容について討論する。 2)教員が提示した情報(京都市内で開催される祭りやイベント等)から、受講生が関心をもつ個別の対象を選択する。あるいは、受講生の興味関心(工芸、農業、市場、建築、町づくり等)に従って研究対象を設定してもよい。 3)調査対象に関わる文献等を渉猟して、基本情報を収集する。資料収集おいては、授業時間外の自習が重要である。 4)教員の助言の下、個別対象から抽出した人類学的なテーマについて、文献を読む。自らの問題関心を人類学の既存研究と結びつける。 5)上記をまとめて、予備調査計画を立てて口頭発表し、全員で討論する。 6)調査地に赴いて調査を行い、現地で収集資料をまとめる。 7)調査資料を整理したうえで考察し、口頭発表する。 8)調査報告(民族誌)を執筆する。 9)総括 ただし、コロナ禍の状況によっては、フィールドワークを行わない可能性がある。 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業における発表内容・議論・最終報告(60%)、積極的な授業への参加状況(40%)によって評価する。 | ||
Course Requirements |
人類学関連科目を履修して単位を取得した者、あるいは履修中の者が望ましい。 個別事情に応じて、別の年度の履修でも可とする。 |
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Study outside of Class (preparation and review) | 授業中に発表する内容について、自ら資料を収集し、予備的な考察を行うことが必須である。授業後、学生や教員から出された質問・コメントを反芻し、調査内容の修正や、考察の練り直しを行う。 |