Cultural Anthropology II
Numbering Code | U-LAS05 10003 LJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3 |
Instructor name | Iwatani Ayako (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 本講義では、「マテリアル・ターン」(material turn)とでもいうべき近年注目を集めるもの研究の人類学的展開をふまえ、ものを通して人間世界を捉える視点の重要性について考察する。ものから人間世界をとらえなおす視点とは、主―客、精神―身体の二項対立に根ざした近代的思考を再考する視点である。さまざまなものに翻弄され、ものに突き動かされながら行為してきた人間について、異なる事例から検討を加えることで、人ともの、環境がつくりだす多様なネットワークのあり方に迫ってみたい。 | ||
Course Goals | 人間中心主義的な思考を脱し、人間が異なるものや環境と連関しながら社会を生成している動態を理解する。 | ||
Schedule and Contents |
1.講師と講義の紹介 2.「もの」からみる世界 3.はじまりの「もの」―ことば・呪文・罠 4.イメージと「もの」―壁画からアートへ 5.ものの収集と展示―キュリオからミュージアムへ 6.痕跡としてのもの―想起・記念・反想起 7.魅惑するもの―フェティッシュの地平 8.動物と人間のあいだにあるもの 9. 食べられるものと食べられないもの 10.着脱可能なもの、不可能なもの 11.居住空間におけるもの 12.廃棄されるものと再利用されるもの 13.ホンモノとニセモノ 14.消えゆくもの―香り、音 ≪期末試験≫ 15.フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 授業での発表または課題レポート(30%)、授業でのコメント・発表へのコメント(20%)、学期末テスト(50%)で評価する。 | ||
Course Requirements | できるだけ他の人類学関連の講義を履修しておくことが望ましい。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 参考書はもとより、講義で扱う文献にできるだけ目を通して講義に臨むこと。 | ||
References, etc. |
「もの」の人間世界, 内堀基光, (岩波書店) フェティシズム論の系譜と展望, 田中雅一, (京都大学学術出版会) ものの人類学, 床呂郁哉・河合香吏編, (京都大学学術出版) 社会的なものを組み直すーアクターネットワーク理論入門 , ブリュノ・ラトゥール, (法政大学出版局 ) The Social Life of Things: Commodities in a Cultural Perspective, Appadurai, Arjun, (Cambridge University Press) Material Cultures, Material Minds: the Impact of Things on Human Thought, Society, and Evolution, Boivin, Nicole, (Cambridge University Press) Art and Agency: An Anthropological Theory, Gell, Alfred, (Oxford University Press) Material Culture and Mass Consumption, Miller, Daniel, (Basil Blackwell) |