Topics in Cultural Anthropology II

Numbering Code U-LAS05 20002 LJ40 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name KAZAMA KAZUHIRO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  文化人類学的実践には、フィールドワークにおける文化的他者との遭遇は不可欠である。本講義では、近代人類学の黎明期より、文化的他者のなかで調査を行ってきた人類学者たちが、どのような視点から何をみて、何を考えてきたのかを具体的事例を提示しながら紹介する。さらに、現代世界における文化的他者との接触のあり方と、文化に不可避的に内在する政治性について、文化相対主義と普遍主義、共生概念や多文化主義を俎上に載せて考える。
Course Goals  文化人類学の黎明期からの学説史を理解し、文化相対主義等の基本概念を把握したうえで、身の回りにある様々な事象を考えるときに有効な人類学的思考を習得することを目的とする。また、現代世界における文化的他者との共存や対話の可能性について、論理的に思考する能力を養う。
Schedule and Contents  下記のトピックについて、各1~2回の時間を費やして講義する。 授業回数は総括を含め全15回とする。なお、コロナ禍の状況によっては、オンライン授業を行う可能性もある。

 1.文化人類学の射程
  1-1.文化という桎梏
  1-2.普遍主義と介入
  1-3.認識論と存在論

 2.文化相対主義再考
  2-1.黎明期における文化相対主義
  2-2.相対主義概念の多様性
  2-3.文化相対主義の矛盾
  2-4.普遍性と相対性の近接

 3.現代世界における相対主義
  3-1.自由主義と共同体主義
  3-2.共生概念の検討
  3-3.対話による共生の技法
  3-4.価値・開発・環境

 4.総括―生政治と相対主義
Evaluation Methods and Policy  平常点(授業時に課す小レポート30%)および小試験(70%)による。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  授業中に提示した文献を読んでから、次の授業に参加する。ノートを読み返すのみならず、関連文献を自ら検索して読解し、理解を深める姿勢が求められる。
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