Topics in Regional Geography I (Japan)
Numbering Code | U-LAS05 20017 LJ23 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.3 | |
Instructor name | Yamamura Aki (Graduate School of Global Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
地域とは、土地固有の環境の中で長い年月をかけて人間社会が形成した土地の個性である。本授業では、このような歴史地理の産物である地域の成り立ちと仕組みを考える。 本授業では、地理学の視点から、現代都市が、いかなる地理環境と歴史条件の下に形成され、どのような変遷を経て、今に至ったのかというプロセスを考える。具体的には、日本各地の城下町と京都を事例として、地図に刻印された地域の「かたち」の成り立ちと仕組みについて解説する。京都を対象とする場合は、京都の全体像を捉えるときもあれば、京都を構成する小地域(四条河原町、下京、岡崎、山科など)を取り上げる場合もある。 本講義は「歴史と地理が現代都市を作る」様を地図上に「見える」化し、それを論理的に言語化する、人文地理学(歴史地理学)の視点と方法をベースとする。多様な地形図・古地図の読図や着色作業を、受講生各自が行いながら進めるので、毎回、地図に向き合って受講することになる。高校レベルの地理・日本史の知識はなくても良いが、あった方が理解は深まる。少なくとも、地理・地図・日本史への興味を持って受講して欲しい。 授業は読図やテーマに関連した問いを提示し、受講生に回答してもらいながら進行する。それらの問いの中から2~3題を選んで毎回の小テストとし、その蓄積が平常点となる。 |
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Course Goals | 地図から、地域の成り立ちや仕組み、特徴を考察する視点・方法を身につける。現代日本における諸地域の特性について、人文地理学・歴史地理学の視点から深く多角的に考察できるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
授業の進行状況に応じて、順番やテーマを変更することもある。 第1回 概要説明 第2回 今に生きる名古屋城下町(1):地形と城の立地 第3回 今に生きる名古屋城下町(2):町人地と近代化 第4回 長良川と2つの城下町・岐阜(1):信長の戦国城下町 第5回 長良川と2つの城下町・岐阜(2):近世城下町と第三の核 第6回 火山と共生する城下町・島原(1):地図にみる災害 第7回 火山と共生する城下町・島原(2):良港と城下町 第8回 消えた平安京、生き残る平安京 第9回 中世京都と祇園祭・辻子 第10回 場末から繁華街へ-寺町が四条河原町になるまで- 第11回 古都の近代化ー「白河」から「岡崎」へー 第12回 山科盆地の歴史地理 第13回 京都の新旧地形図を読む 第14回 総括 第15回 フィードバック(フィードバック期間中に行う) |
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Evaluation Methods and Policy | 期末レポート50%、平常点(小テスト)50% | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 予習・復習:授業中に終了しなかった読図・着色作業を行う。また、授業で紹介する参考文献を読んだり、読図や講義内容からの気づきを忘れないうちにメモしながら、授業内容を自分なりに文章化してまとめることが復習となる。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 毎回、地図を中心とした大判のプリント(A3サイズ・2枚程度)を配布する。複数回で連続で使用し、前回の読図・着色作業を前提として講義を続ける場合も多いので、前回分も持参すること(ファイリングして持参がベター)。 |