Human Geography

Numbering Code U-LAS05 10007 LJ23 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name Yamamura Aki (Graduate School of Global Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 人文地理学は、現代・過去における諸事象を、なぜ「そこ」で、「そのような形」で、成立/展開しなくてはならなかったのかを、論理的に説明すべく、探求する学問である。それは、「地(場所・空間・景観)」の「理(ことわり・しくみ)」を解くことでもある。本授業の目的は、この人文地理学特有の視点を学ぶことで、身近な「地」の「理」に対する、知的好奇心を喚起することにある。
 本授業では、様々な地域・時代の多様な現象を、人文地理学の視点と方法から解く考察プロセスを講義形式で示す。そのとき、地形図を用いて、読図分析を受講生が自分で追体験しながら学ぶ点に特徴がある。また、歴史を遡って、過去の地理的事象を取り上げ、それらが今にどのような影響を与えているかを、地形図から読み解く点にも特徴がある。
 高校で地理を履修していなくても良いが、地理・地図・日本史への興味関心は持って欲しい。地形図への着色作業や地名探しなどの手作業を面倒がらず、積極的に地図に向き合う態度を期待する。
 授業は読図やテーマに関連した問いを提示し、受講生に回答してもらいながら進行する。それらの問いの中から2~3題を選んで毎回の小テストとし、その蓄積が平常点となる。

Course Goals 人文地理学の基本的な視点・方法を理解し、多様な人文現象を地理学的にとらえる発想力を読図を通して養う。
Schedule and Contents 授業の進行状況に応じて、順番やテーマを変更することもある。

第1回 人文地理学とは 概要説明
第2回 大都市郊外住宅地の過去・現在・未来ー愛知県長久手市ー
第3・4回 地図から読む歴史ー京都ー
第5・6回 地図から読む地域社会ー石川県小松市ー
第7・8回 日本史を地図で読むー桶狭間の合戦の実像ー
第9・10回 観光都市を地図で考えるー城下町金沢ー
第11・12回 鉄道と住宅地開発ー京都府向日市ー
第13回 散村の形成と維持ー富山県砺波平野ー
第14回 総括
第15回 フィードバック(フィードバック期間中に行う)
Evaluation Methods and Policy 期末レポート50%、平常点(毎回の授業に関わる小テスト)50%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業後に授業を振り返りながら、小テストに回答することが復習となる。また、授業中に終了しなかった読図・着色作業を行いつつ、授業内容を振り返る。
Textbooks Textbooks/References 毎回、地図を中心とした大判のプリント(A3サイズ・2枚程度)を配布する。複数回で連続で使用し、前回の読図・着色作業を前提として講義を続ける場合も多いので、前回分も持参すること(ファイリングして持参がベター)。
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