Physical Geography

Numbering Code U-LAS05 10006 LJ23 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name MATSUSHI YUUKI (Disaster Prevention Research Institute Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:現代の自然地理学とその応用
目 的:地球の気候・水文・地形現象の概略を学ぶとともに,それらの地球表層プロセスと自然災害や環境問題との関わりについて知る.

地球温暖化や水資源枯渇,放射性廃棄物処分といった環境問題や,地震・火山・豪雨・洪水氾濫・斜面変動に対する防災・減災といった,地球表層の物質循環と人間圏の相互作用に伴って発生する課題は,我々を取り巻く自然環境の成り立ちやその変化を駆動するシステムの総合的理解なくしては解決されない.しかし,地球科学の発展に伴って,学問領域は細分化され,個別分野の体系的教育はなされるものの,自然地理学が持つような包括的視点に立った地球表層システム科学の総合解説を得られる機会は少ない.本授業では,地球表層を構成する気圏・水圏・地圏の空間的連結性と時間発展,そしてそれらが作り出す空間的・時間的な入れ子状の階層構造についての俯瞰的理解を促す機会を提供し,人間圏が抱える諸課題に対する地理学的ソリューションを導くに足る知識と考察力を身に付けられるような講義を展開する.
Course Goals 地球表層で発生する諸現象の時空間的階層構造の理解に基づく自然地理学的視点で,環境問題や自然災害を含む諸課題を考察できる能力を養う.
Schedule and Contents この講義はフィードバックを含む全15回で行う。
以下のトピックスについて相互の関連を解説しつつ,授業を行う予定である。

序論: 自然地理学の視点とその意義(1回)
地球の気候システムとその変動(3回)
プレートテクトニクスと地盤の成り立ち(1-2回)
地震と火山および関連する事象(2-3回)
陸域水循環と水災害(1-2回)
多様な地形の形成プロセスと土砂災害(2-3回)
Evaluation Methods and Policy 成績評価は平常点(出席と参加の状況)とレポート評価による.
評点の割合は50%づつとする.
レポートの課題および提出の方法と締切は授業の中で示す.
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) この講義は,自然地理学の予備知識の有無を前提とせずに進める予定で,必要な事項は講義の中で随時解説する.しかし高校理科科目としての地学の地球科学的部分および地理の自然環境論についての知識がある方が理解しやすい.
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