Advanced Sociology I

Numbering Code U-LAS04 20028 LJ45 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name OKAZAKI HIROKI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 【講義の概要】
エミール・デュルケームは、哲学・歴史学・宗教学・心理学などから新たな知見を取り入れて、フランス近代社会学の礎を築きました。その思考は、マルセル・モースをはじめとしたデュルケーム学派の基礎となり、後代の社会学者や思想家たちによって批判的に継承されました。

例えば、デュルケーム社会学が「生きた体験」を排除していると考えた思想家ジョルジュ・バタイユは、独自の「聖社会学」「普遍経済学」を展開しました。
あるいは、作田啓一は、デュルケーム社会学を批判し、ベルクソン哲学を導入した〈生成の社会学〉を展開しました。

この授業では、デュルケーム/デュルケーム学派の学説を出発点に、社会学理論が発展してゆく歴史を学ぶことを通じて〈社会学的思考〉の基本を修得します。

さらに、理論・学説を現代社会の分析に応用する方法を学ぶことを通じて〈社会学的思考〉の理解を深化させます。

Course Goals デュルケームを起点とした学説史の展開と理論の応用可能性を学ぶことを通じて、〈社会学的思考〉の基本を修得する。
Schedule and Contents 基本的に以下のプランに従って講義を進めます。ただし講義の進みぐあい、履修者の理解度などを考慮し、内容や進め方を調整する場合があります。

01. エミール・デュルケームとは誰か?/社会と人間への視座
02. デュルケーム:社会的分業と連帯
03. デュルケーム:自殺論
04. デュルケーム:アノミー
05. デュルケーム:道徳と教育
06. デュルケーム:集合的沸騰:祝祭と革命
07. デュルケーム:人格崇拝と道徳的個人主義
08. モース:贈与
09. アルヴァックス:集合的記憶
10. カイヨワ:遊びと戦争
11. ジラール:暴力と儀礼
12. バタイユ:至高性と交流
13. ベルクソンと作田啓一:生成の社会学をめざして
14. バウマン:他者とともにあること
15. フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点(ショートエッセー:30点)、小レポート2回(20点×2)、期末レポート(30点)で評価する(100点満点)。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各回に関連するパートを授業内に示すので、教科書『社会学の基本 デュルケームの論点』を読んで、予習・復習を進めてください(あわせて60分程度)。
授業で取り上げる主題以外の項目を自主的に学習すれば、〈社会学的思考〉の理解が深化すると思います。
Textbooks Textbooks/References 社会学の基本 デュルケームの論点, 岡崎宏樹・中島道男・小川伸彦・山田陽子編, (学文社、2021年), ISBN:9784762030390, 社会学創始者のひとりエミール・デュルケームと その学派・同時代人・継承者・批判者たちの思考を、 43のキーワードと命題で解説した本格派入門書です。
References, etc. バタイユからの社会学――至高性、交流、剝き出しの生, 岡崎宏樹, (関西学院大学出版会、2020年), ISBN:9784862833068, バタイユの著作を社会学的に読み解き、その知見を取り入れることで社会学理論を深化させる。
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