Psychology II
Numbering Code | U-LAS04 10006 LJ46 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 |
Instructor name | NAGATA MOTOHIKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 心理学は、人間の行動や意識についての科学である。心理学はきわめて幅広い分野だが、大きく自然科学的心理学と人間科学的心理学に区別される。本講義では、人間の行動や意識を、個体としての個人の性質としてではなく、さまざまな「関係性」の産物として理解する人間科学的心理学を取り上げ、その基本的な考え方を学ぶ。 | ||
Course Goals | 人間科学としての心理学の基本的な考え方を理解する。 | ||
Schedule and Contents |
1.イントロダクション 心理学の歴史を振り返り、自然科学的心理学と人間科学的心理学の区別を概説する 2-4.アフォーダンス 動物と環境の関係性に基づく知覚の理論として、J.ギブソンが提唱したアフォーダンス理論を紹介する。 5-8.社会文化的アプローチ 人間の心の性質(発達や学習)が、本質的に社会・文化・歴史的状況に埋め込まれていることを強調する理論的立場について説明する。 ・ヴィゴツキーの発達論 ・状況論、特に正統的周辺参加論 9-11.自己・アイデンティティ 個人主義的な自己観に代えて、自己・アイデンティティを関係性の産物としてとらえる理論を紹介する。 ・文化的自己観 ・物語(ナラティヴ)としての自己 12-14.アクションリサーチ 心理学の重要な方法論として、アクションリサーチを概説する。アクションリサーチは、研究者と研究対象(当事者)の協同を通じて、現場(フィールド)を改善し、知識を産出する。K.レヴィンとP.フレイレの古典的な実践研究例を紹介し、人間科学としての心理学の研究アプローチを概説する。 15.フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 定期試験(筆記)により評価する(100点満点)。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業中に紹介する参考書を、興味と必要に応じて、予習・復習に活用してください。 |