ILAS Seminar :Neuropsychology
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar | |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 | |
Instructor name | TSUKIURA TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 脳の様々な疾患によってヒトの脳が損傷されると,様々なタイプの高次脳機能障害が起こる.伝統的な神経心理学では,このような脳損傷患者が示す高次脳機能障害の積み重ねから,脳からこころがどのように生起してくるのかの理論を構築してきた.そして,このような伝統的な神経心理学の理論は,近年の脳機能計測による認知神経科学の考え方にも大きな影響を与えている.本ILASセミナー:神経心理学では,神経心理学がどのように脳とこころの関係性を理解しようとしているのか,そしてそれが人間そのものの理解にどのようにつながっているのかを考えることをめざす。 | |||
Course Goals |
・脳の疾患によって起こる様々な高次脳機能の障害についての臨床的観点からの知識を習得する. ・ヒトのさまざまな認知機能が脳を媒体としてどのように表現されているのかについて,基礎科学としての認知神経科学についての理解を深める. ・専門的内容の書物を読んでその内容をプレゼンすることで,プレゼンテーションの基本的素養を習得する. ・脳を介して心の働きを客観的に理解することを通じて,自らを客観的にみつめる力を体得する. |
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Schedule and Contents |
本ILASセミナー:神経心理学では,脳損傷患者を対象とした神経心理学に関するテキストを素材にし,それぞれの担当者がテキストの章ごとにその内容をプレゼンし,それについて受講生皆で議論を行う.本セミナーを通して,神経心理学や認知神経科学が脳とこころの関係をどのように理解しようとし,それが人間の理解にどのようにつながっていく可能性があるのかを体得したい. 本セミナーで扱う内容は以下のとおり.各章ごとに2回~3回の授業を行う.内容や順番は目安であり,変更する可能性があります.なお,授業回数はフィードバックを含め全15回です. 1.ガイダンス:脳と心の関係 2.言語の世界 3.知覚の世界 4.記憶の世界 5.心の形 フィードバック方法は別途連絡します。 |
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Evaluation Methods and Policy | 出席と参加の状況(約60%)と発表内容(約40%)で評価する.ディスカッションへの参加の積極性も加味することがある. | |||
Course Requirements | 履修希望者は,全学共通科目の講義科目の『神経心理学Ⅰ』を受講中であることが望ましい.なお,総合人間学部の学生は別途選抜を行うので,総合人間学部のシラバスを確認すること.受講希望者は,初回に担当日の調整をするので,必ず初回の授業に出席すること. | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業の前までに,その日に授業で扱う単元の内容を読んでおき,質問したい内容を想定しておくこと. | |||
Textbooks | Textbooks/References |
脳からみた心, 山鳥 重, (角川ソフィア文庫), ISBN:9784044052195
本ゼミナールでは,この教科書を購入していることを前提に進めます.原則的に購入をお願いします. |
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References, etc. |
高次脳機能障害学(第2版), 石合純夫, (医歯薬出版), ISBN:9784263213964 高次脳機能障害の症候辞典 , 河村満・高橋伸佳, (医歯薬出版), ISBN:9784263213315 |