Japanese History I
Numbering Code | U-LAS01 10001 LJ38 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.3 | |
Instructor name | YOSHIE TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
【日本古代の国家と政治―摂関政治への転成―】 日本における古代国家の様相を政治史という側面から把握し、古代日本の特質について理解することを目的とする。今期は、摂政・関白による政治体制へと転成していく10世紀前葉から後葉にかけての政治動向を取り上げ、先行学説を紹介するとともに批判的に検証を行う。こうした作業を通じて、国家の様相やその変遷を客観的に捉える視座を養うことを目指す。 |
|||
Course Goals | 日本古代史における正確で幅広い知識を獲得するとともに、これまでの研究の流れを自分の力で整理し、それらを客観的・批判的に把握して、自らの歴史像を組み立てるための技術を習得する。 | |||
Schedule and Contents |
7世紀後葉に成立した日本の律令国家は、8世紀後葉から変質をはじめ、長い過渡期を経て10世紀後葉に摂関政治へと転成した。摂関政治は律令制的な外皮をまといながらも、前近代の国家のあり方を大きく規定する中世的な側面を多く含んでおり、律令政治と摂関政治との間には看過しがたい差を読みとることが可能である。今期は、摂政・関白が常に置かれるようになり、摂関政治へと転成する10世紀前葉から後葉にかけての国家の様相を、政治史を中心にしながら考察する。まずは摂政と関白との関係性が整理され、摂関政治が確立していく様子を概観する。次いで、内裏の焼亡や財政制度の再編、古代銭貨の途絶といった観点から、摂関政治が確立していく背景としての社会の変質について考察する。最後に、安和の変や花山天皇の出家を取り上げながら、天皇の外戚と摂政・関白との関係がどのように変化していったのかを論じ、摂関政治の特質について検討する。 第1回 イントロダクション―平安時代の時期区分と摂関政治― 第2回 摂関政治の確立過程(1) 第3回 摂関政治の確立過程(2) 第4回 内裏の焼亡にみる宮廷社会の変容(1) 第5回 内裏の焼亡にみる宮廷社会の変容(2) 第6回 財政制度の再編と社会(1) 第7回 財政制度の再編と社会(2) 第8回 古代銭貨の途絶(1) 第9回 古代銭貨の途絶(2) 第10回 安和の変の歴史的位置(1) 第11回 安和の変の歴史的位置(2) 第12回 政変としての花山天皇の出家(1) 第13回 政変としての花山天皇の出家(2) 第14回 総 括 《期末試験》 第15回 フィードバック |
|||
Evaluation Methods and Policy | 期末試験(筆記)にて成績評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業の進行はシラバスに記載の通りであるので、授業の進行を確認の上、各回の授業内容を想定し、予習をすることが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 授業中にプリントを配布する。 |