Western History II

Numbering Code U-LAS01 10009 LJ38 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Wed.5
Instructor name SATO HITOMI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 本講義のテーマは、中世ヨーロッパの地域的、もしくは局地的共同体(ローカル・コミュニティ)である。社会的動物でありかつ「個人」である人間は、個的存在様式と集団的存在様式の絶えざる緊張関係の中を生きる。だから社会的生の基盤には、他者とのつながりを創り、断ち切り、結び解き直す経験の集団的蓄積がある。私たちは他者とともに「こう生きたい」と望み、共同性のありようをイメージするが、その基盤にある価値観や感情は人類の歴史的経験に根差しているのだ。中世ヨーロッパの共同体は、その不可欠の一角を占める。共同体の宗教的側面については「西洋史Ⅱ」(講義コードH264001)で扱い、本講義では地域的に限定された場所での人々の共在を共同体の形成維持の第一要因とするもの(ローカル・コミュニティ)を扱う。無論中世ヨーロッパにおいて聖俗の厳密な境界を定めることは難しい。むしろローカル・コミュニティを介してこそ、人々を結び付ける聖と俗の絆の絡み合いとキリスト教のユニヴァーサル性とローカル性の緊密な結びつきが一層明確に浮上することだろう。
Course Goals (1)中世ヨーロッパの地域的共同体の基本的特徴を理解する。
(2)中世ヨーロッパの地域的共同体に関わる西洋中世史の基本的事項を理解する。
(3)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する研究上の論点を理解する。
(4)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する参考文献を適切に活用することができる。
(5)(1)~(4)に基づく自らの考察を自らの言葉で適切に表現することができる。
Schedule and Contents 以下のテーマについてそれぞれ1~4回前後の授業を行う。授業回数はフィードバックを含めて15回とする。

1. イントロダクション-なぜローカル・コミュニティの歴史を問うのか
2. 都市共同体
3. 「農村」共同体
4. 教区共同体
5.地域に根差し、地域を超る―人的結合の諸形態
Evaluation Methods and Policy 期末試験もしくは期末レポート
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業中に紹介する参考文献や史料を読むこと。
Textbooks Textbooks/References 授業中に資料やレジュメを配布する。
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