Oriental History I
Numbering Code | U-LAS01 10005 LJ38 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2/Mon.3 | |
Instructor name | TSUJI MASAHIRO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
「隋唐帝国とアジア東部」 隋唐時代は、長い中国の歴史のなかでも最も光輝にあふれていた時代と一般には理解されている。しかし実際には、帝国に隣接する諸勢力との外交的・政治的・軍事的緊張関係がおよそ一貫して存在し、その微妙なバランスの上に立って、王朝は繁栄してきたと言える。 この講義では、隋王朝が成立した6世紀末から唐王朝が衰退した9世紀までの時期について、隋唐帝国とアジア東部(東アジアのみならず北アジア・中央アジアを含む広範な地域を指す)の諸勢力との外交・政治・軍事的関係を中心に解説する。講義を通じて、受講生諸君が新たな歴史観を感得することを期待している。 |
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Course Goals | 現代日本が最も密接な関係にある地域は、言うまでもなくアジア東部地域である。古代の日本が朝鮮半島や中国大陸と本格的にコンタクトを取り始めた時代に、地域最大の国家であった隋唐帝国はどのような外交を展開していたのか。高等学校で学んだ世界史は個々の地域を主軸として構成されていたが、この講義を通じて、地域間(東アジア・北アジア・中央アジア)のつながり・関係などの広い視野で歴史を見ることにより、多面的に歴史を理解することの大切さ・面白さを体得することができるであろう。 | |||
Schedule and Contents |
基本的に以下のプランに従って講義を進める。但し、状況に応じて内容を適宜変更することがある。なお、第1回は「ガイダンス」にあて、講義の概要や授業の進め方、成績評価について等について説明を行う。それ以降は、以下のテーマで講義を行う。 第2回 北周と北斉と突厥 第3回 隋と突厥・高句麗 第4回 隋末唐初の諸勢力と突厥 第5回 東突厥の解体―唐王朝の羈縻統治 第6回 唐王朝の西域経営 第7回 唐王朝の朝鮮半島政策―冊封と征討 第8回 東突厥の復興と武周王朝 第9回 玄宗朝の外交と防衛 第10回 遣唐使と唐王朝 第11回 安史の乱と国際情勢 第12回 中国のソグド人―経済・社会・政治 第13回 9世紀のアジア東部情勢―唐・吐蕃・ウイグル 第14回 まとめ 《期末試験》 第15回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 期末試験(筆記試験。50%)および平常点(出席状況と小テスト。50%)による。 | |||
Course Requirements | 本講義は、同一内容のものを週2回開講するので、いずれか1つのみを履修登録すること。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
(1)高等学校の「世界史B」教科書内容を理解していることを前提として授業を進めますので、よく復習しておいてください。 (2)講義資料は、原則としてPandAを通じて配布します。事前にダウンロード・印刷して読み込んでおくことを強くお勧めします。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
概説中国史(上):古代―中世, 冨谷至・森田憲司編, (昭和堂), ISBN:978-4812215166
必要に応じて、プリントを配布する。 |