Ethics II

Numbering Code U-LAS00 10004 LJ34 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name SHIROUZU SHIROU (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 急速に変化する地球環境や現代社会において、「倫理的に考える」とはいかなることか。
哲学的倫理学の一部としての「応用倫理学」、特にその主要部門である生命倫理学(医療倫理学)と環境倫理学で議論されてきた内容を紹介しながら、映像資料等を通じて現実的問題についての知識も習得してもらう。哲学的な視点のみならず、「現場の視点」および「歴史的視点」からの考察の重要性も学んでもらう。
Course Goals 倫理学的に医療や環境の問題を論じる際の、基礎的な理論や概念を理解する。
現実問題を哲学的のみならず、文化的・歴史的観点から深く考察できるようになる。
Schedule and Contents 前半に主として生命倫理学(医療倫理学)、後半に環境倫理学の議論を扱い、それぞれ特に3つほどのテーマ・トピックに焦点を絞って講義を行う。

第1回 生命倫理学への導入
医療倫理の歴史的展開と主要テーマ

第2,3回 安楽死・尊厳死
「安楽死」問題の歴史的展開と倫理学的な論点・論争、終末期医療の現状と課題

第4,5回 脳死・臓器移植
「脳死・臓器移植」問題の歴史的展開と論争、社会的・文化的観点からの再考察

第6,7,8回 生殖補助医療と出生前診断
生殖補助医療と出生前診断をめぐる現状、諸問題と論争点、「優生学」をめぐる問題からの再考察

第9回 環境倫理学への導入
環境問題と環境思想の展開、主たる立場・論点・基礎概念

第10,11回 「自然保護」とは何か
アメリカの「原生自然」保護の思想と背景、日本の「里山」の考え方

第12,13回 「水俣病」の教訓
水俣病事件の経緯と現代への教訓

第14回 「人新世」時代の人間の地位と役割:まとめ
温暖化問題や生物多様性など現代的課題を考える上での基礎的な枠組みと論点

<期末試験>

第15回 フィードバック(試験の解説)
※詳細については第14回で指示する。
Evaluation Methods and Policy 期末試験を90%、授業内で数回提出を求める小レポートを10%、という割合で成績評価を行う。なお期末試験は【参照物不可】とする予定だが、詳細については第14回の授業内で指示する。
Course Requirements 「倫理学I」の履修が望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 多くの現実的なテーマを扱うが、特に自ら関心を持ったテーマについて、ニュース・報道やウェブ情報、授業内で提示する参考文献等を調べて理解を深めることを推奨する。
Textbooks Textbooks/References 講義各回で授業概要(プリント)を配布する。
References, etc. マンガで学ぶ生命倫理:わたしたちに課せられた「いのち」の宿題, 児玉聡, (化学同人), ISBN:9784759815429
環境と倫理, 加藤尚武(編), (有斐閣), ISBN:9784641122666
環境倫理学, 鬼頭秀一(編), (東京大学出版会), ISBN:9784130623117
他、授業内で指示する。
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