Ethics I
Numbering Code | U-LAS00 10003 LJ34 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.4 |
Instructor name | SATOU YOSHIYUKI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | われわれは日々多大なエネルギーを費やして道徳を守っているが、そもそも道徳を守る必要などあるのだろうか。この講義ではこの問いを導きに道徳を考え直してみたい。前期(「倫理学I」)では、その問いへの回答の準備作業として、我々の道徳観の整理からはじめ、代表的な回答を紹介、検討する。(佐藤担当後期「倫理学II」と内容上一連の授業) | ||
Course Goals | 上記の倫理の根本的問題について考えるために、まずカントの倫理思想を詳細に検討し、われわれの日常的倫理観を整理して理解し直す。その上でそれと対立する立場に触れることで、日常的な倫理観を見直す足がかりをえる。 | ||
Schedule and Contents |
(1)授業の方法、成績算定法等に関するガイダンス(第1回) (2)どうして道徳を守らねばならないのか――問題提起――(第2~3回) (3)われわれの道徳観の整理から――カントを導きに―― 感性と理性(第4回) 義務(第5回) 道徳的命令の形式と基準(第6回) 道徳と目的(第7回) カントの検討…行為の結果/感性と道徳(第8~9回) (4)私利のための道徳(ホッブズ)――ひとつの解答とその検討―― 力学的人間観(第10回) 社会契約説(第11回) 権利の全面的委譲は必要か(第12回) (5)前期まとめ:結果論的倫理学と義務論的倫理学(第13~14回) フィードバック:詳細は別途連絡する(第15回)。 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業時に随時数回、事前の予告なく実施する小テストによる。 | ||
Course Requirements | 「どうして道徳を守らねばならないのか」という、この授業で提起した問題をさらに深めて理解したいひとには、後期「倫理学II」(佐藤担当)の連続した履修を推奨する。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | ノート参照可の小テストを授業時に随時実施するので、それに備えて授業ノートを整理し、復習しておくことが望ましい。 |