Introductory Seminar on Ethics

Numbering Code U-LAS00 20012 SJ34 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.3
Instructor name SATOU YOSHIYUKI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  倫理とは他者にかかわる営みであり、倫理を考えるためには他者とはどういうものかという考察を避けることはできない。フランスの哲学者サルトルは、それまで他者論であまり注目されることのなかった、他人に私が見られるという体験のうちに、他者の存在の核心を探ろうとする。私を見る他者のまなざしは私にとって恐ろしいものであるとともに、私の存在を形作る柱にもなっている。
 基本事項の解説を多く加えながらサルトルのテキストを熟読する。
Course Goals  サルトルのテキストを英訳で読み、現象学と彼の独自の他者論について、基本的な知識を習得する。
 また、このことを通じて、学術的な文章の読解力を身につける。
Schedule and Contents 第1回:授業方法、成績の算定方法等についてのガイダンスを行う。

第2回~第14回:上記テキストを精読し、詳しい解説を加える。他者という事象、サルトルの属する現象学派の考え方、またその背景にある近現代の哲学の流れについて、基本的な事項を理解してもらう。

第15回:フィードバック(詳細は別途連絡する。)
Evaluation Methods and Policy  平常点。具体的には出席と参加の状況(50点)、授業時のテキストの訳の巧拙(30点)、質疑応答の際の授業内容の理解度(20点)を評価対象とする。予習が不十分な場合は減点対象である。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  当日授業で読む箇所の予習は不可欠である。
Textbooks Textbooks/References  テキストはJean-Paul Sartreの仏語原著からの英訳 "Being and Nothingness" (Routledge社刊、ISBN:9780415278485)を使用し、必要箇所をプリントにして配付する。
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