Science of Religion II

Numbering Code U-LAS00 10016 LJ34 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.3
Instructor name IWATA FUMIAKI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 「宗教」は、さまざまな民族・文化・思想においてきわめて重要な位置を占めてきた。本授業では、その「宗教」のなかでも根幹に位置してきた『聖書』を主題的に論じる。
 『聖書』はキリスト教の聖典であるが、ユダヤ教やイスラムを理解するうえでも欠かすことができない書物である。本講義では『聖書』の内容の説明をすることを通して、キリスト教、ユダヤ教、イスラムといった宗教の特徴を具体的に提示していきたい。
 さらに、「仏教」理解についても触れ、「宗教」一般の理解を深めていきたい。また、宗教学という人文科学の方法論・学問論の一端も説明する。
 本講義の多くの時間では、具体的な「宗教」の歴史やその事象を説明することにさかれる。その直接的な目的は、基礎的な文化知識の習得にある。ただし、最終的には「宗教」という観点からの人間理解、自己理解を深めることにある。
Course Goals さまざまな宗教の歴史・現実を学ぶことにより、他者理解を深めることができるようになる。他者における宗教の位置づけを学ぶことにより、自己と宗教との関係について洞察を深めることができる。人文科学の方法論の一端を学ぶことができる。
Schedule and Contents 宗教を理解することは、他者理解を深めることであるが、それと同時に自己理解を深めることにつながる。本講義では主にキリスト教の『聖書』理解を深めることで、その目的に迫っていきたい

1.世界の宗教の状態を考察するともに、本講義の視点を明らかにする(第1回~第2回)
2.旧約聖書の構造と成立史(第3回~第4回)
3.旧約聖書の内容:唯一神の特徴、原罪、十戒(第5回~第6回)
4.預言者と枢軸の時代(第7回)
5.新約聖書の構造(第8回)
6.人間イエスの生涯と思想(第9回~第10回)
7.新約聖書とキリスト教芸術作品(第11回)
8.パウロとその思想と宗教改革(第12回)
9.宗教概念と近代仏教(第13回~第14回)
 フィードバック:詳細は別途連絡する。
Evaluation Methods and Policy 通常の授業での課題の提出(70点)、最終のレポート試験(30点)により評価する。

授業での課題およびレポート試験については到達目標の達成度に基づき評価する。
独自の工夫が見られるものについては、高い点を与える。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業の前には、あらかじめ指示した文献を読んでおくこと。
授業後は、授業で紹介したいくつかの文献を読み、授業で説明した主題について知見を広げること。
Textbooks Textbooks/References 聖書(聖書協会共同訳), , (日本聖書協会), ISBN:978-4-8202-1342-0
近代仏教と青年, 岩田文昭, (岩波書店), ISBN:978-4000259880
プリント配布
References, etc. 宗教学事典, 島薗進他編, (丸善), ISBN:978-4-621-08255-3
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