Philosophy and History of Science I

Numbering Code U-LAS00 10018 LJ34 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name AOYAMA TAKUO (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  本授業では、ある具体的なテーマに関し、科学が何を見いだしてきたか、そして、哲学では同テーマをどのように扱ってきたかを解説し、その比較を通じて科学の特性を理解していきます(担当教員の専門は哲学)。具体的なテーマとしてはとくに「自由意志」を取り上げ、それにまつわるさまざまな科学史・哲学史(とりわけホッブズ以降の約350年ほどの近現代哲学史)を参照していきます。「人間の意志ではなく脳が行為をさせている」といった、近年耳にする機会の多い言説が、どれだけの正当性を持っているのか、さらに、そもそもこの言説は何を「意味して」いるのか、こうした問いを掘り下げることで、科学論の一つの在りかたを提示します。
Course Goals  「自由意志」の科学と哲学をめぐる諸研究を知り、その論点を学ぶとともに、科学的研究の特性を、歴史をふまえて理解できるようになる。
Schedule and Contents  下記の5つのテーマに沿って、「科学とは何か」「自由とは何か」を考えます(授業の進行具合に応じて、どのテーマに何週をあてるかを変更する場合があります)。

1.ガイダンス・科学的研究の特性について#1(第1週)
2.自由意志の科学と哲学#1(第2週~第5週)
  (リベットやメレなどの議論を紹介。)
3.因果関係と自然科学について(第6週~第9週)
4.自由意志の科学と哲学#2(第10週~第13週)
  (インワーゲンやケインなどの議論を紹介。)
5.これまでのまとめ・科学的研究の特性について#2(第14週)

第16週:フィードバック
Evaluation Methods and Policy  レポートにて成績を評価します。採点基準はやや厳しめで、講義内容を十分に理解しているかと、自分の考えを論理的に説明しているかを中心的に評価します。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  授業前の予習はとくに必要ではありませんが、授業後の復習は十分に行なってください。
References, etc. 時間と自由意志:自由は存在するか, 青山拓央, (筑摩書房), ISBN:978-4480847454
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