Studies on Contemporary Middle East
Numbering Code | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Intensive |
Instructor name | Gotoh Emi (Part-time Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course |
イスラームにおけるジェンダーの問題は、中東各地の社会にとっても、また個々人の生活や人生にとっても重要なものとして、しばしば議論の俎上にのせられてきた。本講義ではそうした議論の具体的な内容に注目し、その検討を通して、イスラームや中東の諸社会への理解を深める。 前半ではイスラームとジェンダーの関わりを概観する。啓示の書であるクルアーンや預言者の言行禄であるハディースといった「聖典」や、古典から現代までのイスラーム法を取り上げ、その中でジェンダーがどのように問題化してきたのかを検討する。後半ではジェンダーをめぐって中東各地の社会で何が議論されてきたのかを、複数の主題について見ていく。 |
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Course Goals | ジェンダーという視覚を通して、イスラームや中東の諸社会をどう理解しうるのかを説明できるようになる。 | ||
Schedule and Contents |
第1回 イスラームとジェンダー 第2回 聖典とジェンダー(1)クルアーンを読む① 第3回 聖典とジェンダー(2)クルアーンを読む② 第4回 聖典とジェンダー(3)ハディースを読む 第5回 イスラーム法とジェンダー(1)古典法① 第6回 イスラーム法とジェンダー(2)古典法② 第7回 イスラーム法とジェンダー(3)近代における変化 第8回 イスラーム法とジェンダー(4)現代法 第9回 現代社会とジェンダー(1)婚姻 第10回 現代社会とジェンダー(2)生殖 第11回 現代社会とジェンダー(3)装い 第12回 現代社会とジェンダー(4)暴力 第13回 現代社会とジェンダー(5)性的多様性 第14回 理解度の確認 第15回 全体のまとめ |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点 60%(課題内容にて評価) 試験 40%(第14回目に理解度の確認テスト(論述問題)を行う) |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
予習としてイスラームの概説書1冊以上に目を通しておく(以下参考)。復習として授業内容に対する感想や疑問を言葉にしておく。 参考: 小杉泰『イスラームとは何か』講談社新書1994年 中村廣治郎『イスラム―思想と歴史』東京大学出版会 2012年(新装版) 菊地達也監修『イスラムがわかる!』成美堂出版 2013年 後藤絵美『イスラームってなに? イスラームのおしえ』かもがわ書店 2017年 |
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References, etc. |
イスラーム家族法, 柳橋博之, (創文社, 2001年) クルアーン入門, 松山洋平, (作品社, 2018年) 不妊治療の時代の中東――家族をつくる, 家族を生きる, 村上薫, (アジア経済研究所, 2018年) 結婚と離婚, 小野仁美・森田豊子, (明石書店, 2019年) |