Motor Adaptation and Learning

Numbering Code U-HUM21 18303 LJ26 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name SHOTA HAGIO (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 新しい自転車にすぐに乗れるようになったり、新たに始めたスポーツや楽器の演奏ができるようになったりといったように、我々は置かれた環境に素早く適応し、また、新しい運動を獲得する、運動学習能力を有している。こうしたヒトの運動学習がどのように進んでいき運動が制御されるのかといった仕組みについて、運動制御学・神経科学・運動生理学といった観点から学習していく。また、スポーツや楽器演奏などのトレーニングや、リハビリテーションなどを題材として、どうすればもっと運動が上達するのかについても考察し、運動学習についての理解を深める。
Course Goals ヒトの運動が置かれた環境に適応したり、新たに獲得されていく機序を、運動制御学・神経科学・運動生理学的な観点から体系的に理解すること。また、自分自身や他者の運動を、専門的な視点で観察し考察する能力を獲得すること。
Schedule and Contents フィードバックを含めた全15回の授業を実施する。以下の1~7の各テーマを2週の授業に分けて行う予定である。

1. 骨格筋の制御と適応(1・2週目)
運動を作り出すためには欠かせない骨格筋の制御と適応について学習する。筋力発揮や筋出力の調整、筋疲労、筋力トレーニングなどについて理解を深める。

2. 運動の計画と実行(3・4週目)
目の前のコップへの到達運動や書字運動など、ヒトの運動の多くはあらかじめ設定した目標に向かって遂行される。こうした目標指向的な運動が、どのように計画・実行されるのか、またそれらが環境に応じてどのようにして修正されるのかについて学習する。

3. 全身運動の制御と学習(5・6週目)
日常動作やスポーツなどの基礎となる立位姿勢や歩行などの制御を中心に、全身運動の制御と学習について理解を深める。

4. 運動の知覚(7・8週目)
ヒトの運動や取り巻く外部環境の情報が、目などの感覚センサーを用いてどのように知覚され、また、その情報をもとにどのように運動が修正・実行されるかについて学習する。

5. 様々な運動学習(9・10週目)
無意識のうちに進む学習と意識的に行われる学習、また、失敗を通して進む学習と報酬(誉められたり、ご褒美をもらったり)に基づいて進む学習など、多様な運動学習の仕組みと諸理論について整理し、体系的に学習していく。

6. 意思決定と動機付け(11・12週目)
どの道を通って目的地まで歩くのか、また、どれくらいの速度で歩くのかなど、我々の運動は選択の連続である。こうした運動選択に関与する、運動の意思決定や動機付け(モチベーション)について学習する。

7. 身体運動の脳内表象(13・14週目)
運動の制御と学習に関する脳内メカニズムについて学習する。

8. フィードバック(15週目)
Evaluation Methods and Policy 平常点(小テスト、小課題:40点)と最終週に実施するテスト(60点)により評価する。詳細は、初回授業にて説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 翌週の授業のためにそれまでの授業内容を復習・確認しておくこと。
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