Topics in East Asian Literatures and Cultures B

Numbering Code U-HUM41 26223 LJ32
U-HUM41 26223 LJ31
U-HUM41 26223 LJ36
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.3
Instructor name Aki Tsumori (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:〈近現代中国語圏文学における「故郷」のポリティクス〉

20世紀以降の中国語圏では、近代化や都市化に伴って、都市への移住や海外留学、移民など、「故郷」を遠く離れる契機が多数生じた。また革命や内戦の継続により、故郷を遠く離れて流浪することを余儀なくされた人々も現れた。これらの様々な契機から、「故郷」を描くという行為に中国語圏の文学では大きな重みが与えられてきた。本講義では小説や映画に見える「故郷」の表象を取り上げ、最近の研究状況、とりわけ中国大陸における評価とそれ以外の国における評価とを対照しながら、中国語圏における「故郷」の概念を取り巻くポリティクスについて考察する。
Course Goals 中国語圏における故郷や地方農村の表象を通して、中国語圏で暮らす人々のアイデンティティについて多様な認識を構築すると共に、「帰属意識」と表象との間に横たわる複雑な関係について考察を深める。
Schedule and Contents 第1-2週目の授業ではガイダンスおよび授業テーマに関する概説を行う。

第3週目以降の授業では、以下のようなテーマを取り上げ、多様な角度から近現代中国語圏における「故郷」がどのように描かれ、位置付けられてきたのかについて、適宜日本における「故郷」の表象と比較しながら考察する。各テーマごとに1-3週の授業を行う予定である。より詳しい授業計画については授業初回に説明する。なお、受講生の構成に応じて下記のテーマに調整を加える可能性がある。

1.「郷土中国」のポリティクス
2.原郷:台湾で「郷土」を描くこと
3.マレーシアやアメリカの華人文学における「中華性」
4.都市/農村の二元論
5.改革開放とルーツ文学
6.農村表象とジェンダー
7.ネット時代の言説と農村
Evaluation Methods and Policy 期末レポート7割、平常点(毎回の授業への取り組み)3割により、総合的に判断する。また、欠席5回で単位取得資格を失うので注意すること。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業ではしばしば具体的な作品を配布してコメントペーパーの提出を求めるので、しっかりと読んで参加すること。授業中に紹介した文献を参照しながら、自分なりの興味関心を発展させ、期末レポートにまとめる形で成果を提出する必要がある。
Textbooks Textbooks/References プリント配布
PAGE TOP