Seminar on Chinese Society IIA
Numbering Code |
U-HUM32 34446 SJ34 U-HUM32 34446 SJ38 |
Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 3rd & 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.5 | |
Instructor name | FUKUTANI AKIRA (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
「孟子の「性善説」を再考する」 孟子の性善説と言えば、倫理の教科書や中国思想の概説書に必ず登場する儒教思想の重要タームである。「性善説」という言葉は現代日本語としても定着しているが、実は必ずしも原典の思想を正確に踏まえてはおらず、そこには大きなずれがある。その上、現代では『孟子』に対するイメージが、この現代日本語での「性善説」の意味に引きずられて理解されている面もある。この講義では『孟子』の「性善説」をめぐる中国・日本・西洋のさまざまな文献を、回読することで、原典に忠実な理解と、誤解が生ずる理由を考察する視点を学ぶ。 |
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Course Goals |
講義では講師は自分の見解を示すが、最も大切なのは参加者自身が自分で考える姿勢を身に着けることであると考えている。疑問や着想、読みたい文献、参加者の側から出してくれることを歓迎したい。 自ら文献を集め、問題を見つけ、考察を深める方法を身に着けることを到達目標とする。 |
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Schedule and Contents |
基本的に以下のプランに従って講義を進めるが、進度によっては変更もあり得る。 第一回 ガイダンス 第二回 現代日本で「性善説」はどのような意味で理解されているか。 第三回~第六回 『孟子』の原典を注釈とともに読む。 第七回~第八回 性善説の誤解の由来 第九回~第十回 『孟子』の英訳を読む 第十回~第十四回 明治・大正期の日本の『孟子』関連著作を読む。 第十五回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
毎回、担当者がレジュメを発表し、他の参加者とともに内容を検討する。成績は出席状況・発表内容・積極性などを勘案して、総合的に評価する。試験は行わない。 平常点50%+期末レポート50%で成績を付ける。 |
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Course Requirements |
辞書を使って古典漢語を読む作業が多いので、そのつもりでいて欲しい。 原文は訓読もしくは中国語音読で読む。 また、一部、英語の資料も扱いたいと考えている。 |
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Study outside of Class (preparation and review) | 担当の有無に関わらず、配布資料を事前に読むこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 演習で用いるテキストは講義中に配布する。 |