Studies on Diaspora Thoughts and Cultures A
Numbering Code |
U-HUM41 26220 LJ36 U-HUM41 26220 LJ31 |
Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | KATSUMATA NAOYA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
ディアスポラ(民族離散)とは何か。神の「律法」を守らなかった罰としてエルサレムの神殿を失ったユダヤ人は、世界各地に離散してマイノリティとして生きていくことを自らに課す、そうすることでメシアが到来し終末がもたらされ、来世においてはユダヤ人が全人類のリーダーになるという、本来ディアスポラとは、ユダヤ教の選民思想と深く結びついた概念である。まさにディアスポラこそが、歴史におけるユダヤ民族の生き方(思想、文化)の本質を表す言葉といえる。また、今日では、他の民族における様々な体験にもディアスポラという言葉が広く使われるようになっている。 この授業の具体的な内容は以下のとおりである。 1.ユダヤ人にとっての「故郷」としてのエレツ・イスラエル(イスラエルの地)の宗教的重要性を理解する。 2.故郷を失ったユダヤ人がディアスポラで生きることを自らに課した思想的意味付けについて理解する。 3.世界各地のディアスポラに生きるユダヤ人の歴史的現実の多様性について学び、マジョリティ文化との接触によりもたらされた文化的創造性についても理解する。特に、時代ごとの変化について注目する。 |
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Course Goals | この授業を履修することにより、様々な時代におけるユダヤ人ディアスポラに関する基本的な知識を習得したうえで、世界史におけるその意味について深く考察する能力を養うことができる。 | |||
Schedule and Contents |
前期は、「時代」ごとにユダヤ・ディアスポラについて考察する。なお、後期では、「地域」という別の視点から考察する。 第1回:ユダヤ・ディアスポラの時代的特徴に関する概説 第2回~第4回:古代 第5回~第7回:古代末期から中世初期 第8回~第10回:中世 第11回~第13回:近代 第14回~第15回:現代 |
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Evaluation Methods and Policy | 通常の講義における議論への参加(50%)、およびレポート(50%)により評価する。 | |||
Course Requirements | ヘブライ語等の知識は一切必要ない。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業中に指示された論文等(主に英語)を読む必要がある。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリント配布 |