Special topics for undergraduate course IB
Numbering Code |
U-HUM11 21510 LJ34 U-HUM11 21510 LJ46 |
Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3 | |
Instructor name | Syozo HIRAI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
本講義は、フロイトに始まる精神分析がどのように人間をとらえてきたかを考えていく。精神分析では、自分自身の心を通じて人の心を知ろうと試みる。それは優れて実践知である。そのため、精神分析について学んでいくには必然的に、知ること、考えることについて考えていくことから始める必要がある。本講義では、「知識」を提供することはできるだけ最小限にし、講師が提示するテーマについて受講生が自分で考えていき、他の受講生の考えにも触れ、さらに考えを深めることを目指す。 本講義では、精神分析の始まりから、現在に至る展開における主要なテーマを提示する。そうして、現代社会の中で精神分析がどのような意義を持つのか、そして今後どのような意義を持ちうるのか考えていきたい。 |
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Course Goals |
1,精神分析が人間をどのように捉え、どのような実践をし、どのような知を提供しているのかについて受講生が理解すること、 2,1について自分なりの考えを持つこと。 |
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Schedule and Contents |
本授業では、講義だけではなく、受講生があらかじめ文献を読んできて、それについての発表や討議も行うことも求められる。 第1回:知ることと考えることについて考えてみる 第2回:精神分析の始まりを考えてみる 『ヒステリー研究』『夢解釈』をめぐって 第3回:精神分析の方法について考えてみる 第4回:フロイトの局所論について考えてみる 第5回:フロイトのエディプス・コンプレックス理論について考えてみる 第6回:フロイトの症例について考えてみる 第7回: フロイトの理論的転回について考えてみる 第8回:フロイトのトラウマ論を考えてみる 第9回:フロイトの構造論について考えてみる 第10回:精神分析の脱フロイト化(女性、子ども、英米化)とクラインの遊戯技法について考えてみる 第11回:クラインの対象関係論について考えてみる 第12回:精神病論と自閉症論―――ビオンとタスティンの仕事について考えてみる 第13回: エディプス理論の深化について考えてみる 第14回:精神分析の現在、特に自閉と解離の問題について考えてみる 第15回(フィードバック):ポスト・トゥルースの時代に精神分析の果たす役割はあるのか?---精神分析の未来について考えてみる |
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Evaluation Methods and Policy |
最終レポートを実施する。 課せられたテーマについて、自分なりの文章で記述し、さらにそれを考察することが求められる。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
指示した必読文献は、授業の前に読んで来ることが望まれる。授業では、その内容、そしてそれについての自分なりの考えを発表することが望まれる。 文献については、受講生は交代でその内容の発表を求める演習形式も部分的に取り入れる。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
授業時に必要な文献を示す。PDFファイルで配布することもある。 |
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References, etc. |
心の革命 精神分析の創造, ジョージ・マカーリ, (みすず書房), ISBN:978-4622089278 意識性の臨床科学としての精神分析——ポスト・クライン派の視座, 平井正三, (金剛出版), ISBN:978-4772417617 そのほか授業内で適宜、紹介する。 |