The History of Chinese Books

Numbering Code U-HUM32 14421 LJ36
U-HUM32 14421 LJ37
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name MATSUE TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  古代中国の書物である「漢籍」(漢文で表記された文献)の世界について、形式・内容の双方からその全体像を概観することを目的とする。すなわち、漢籍は歴史にどのような文字メディアに如何なる方法によって記されたてきたのか、如何なる内容のものがあり、またそれらがどのように分類されてきたのか、といった事柄についての基礎的な知識を提供する。また実際に漢籍の一部を講読することにより(講読は教員が解説を行う)、一見、近寄りがたい漢籍にも、硬軟さまざまな内容のものが含まれることを実感することになる。
Course Goals  漢文で書かれた漢籍が如何なる文字メディアに、どのような方法で書写されてきたのかを理解し、その内容にはどのようなものが含まれるのかを理解し得るようになる。また、現在も図書館で使用されることのある漢籍の分類方法である「四部分類」の内実を踏まえた上で、実際に目録学の知識を応用しつつ、目的とする文献を手にすることができるようになる。
Schedule and Contents  基本的には以下の計画に従って講義を進める。ただし講義の進捗状況に応じて順序や同一テーマの回数を変えることもある。

(Ⅰ部)中国における文字メディアと書写方法の変遷[第一回~第七回]
【第1回】刊本以前(一):甲骨から木簡・竹簡まで
【第2回】刊本以前(二):紙の発明と写本
【第3回】印刷術の出現と西洋における印刷術との違い
【第4回】唐五代・宋代の印刷事業
【第5回】元・明・清代の印刷事業
【第6回】版本成立の年代推定と「避諱」
【第7回】書物の歴史を探る--具体例の紹介

(Ⅱ部)漢籍の内容の概観:目録学入門[第八回~第十四回]
【第8回】目録学の萌芽と『漢書』「芸文志」
【第9回】経部の内容紹介:『論語』などの儒家経典を読む
【第10回】史部の内容紹介:『史記』などの歴史書を読む
【第11回】子部の内容紹介:『論衡』などの思想書を読む
【第12回】集部の内容紹介:様々な漢詩ならびに『三国志演義』などの口語体小説を読む
【第13回】主要な「叢書 」
【第14回】目的とする文献の探し方
【第15回】フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点(=出席状況および課題。60点)、レポート(40点)により評価する。
 レポートについては到達目標の達成度に基づき評価し、高い独自性を備えているものには特に高い評価を与える。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 毎回授業が終了するたびに、復習をしておくこと。
必要に応じて、予習を課すことがある(授業中に指示する)。
Textbooks Textbooks/References プリントを配布する
References, etc. 知の座標 中国目録学, 井波稜一, (白帝社), ISBN:978-4891746346
漢籍版本入門, 陳国慶(著)、沢谷昭次(訳), (研文出版), ISBN:978-4876360413
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