Cultural practice A
Numbering Code | U-HUM42 36215 LJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | 3rd & 4th year students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3 |
Instructor name | De Antoni, Andrea (Graduate School of Human and Environmental Studies Program-Specific Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
文化実践論は、人々の日常的実践に焦点を当てた社会・文化人類学である。この講義は、文化人類学や宗教とスピリチュアリティの人類学についてのテキストを参考しながら、各自が関心をもつ文化人類学のテーマについて受講者が発表し、その後参加者全員でのディスカッション、講師の解説を行うことを中心に進める。 受講者は授業を通して人類学的なテーマに親しむだけではなく、発表とディスカッションを通してテキストの読解能力を深め、フィールドワークの方法等を積極的に身につけることを目指す。さらに、人類学で古典とされる研究をはじめ、機能主義や構造主義等のような、様々なアプローチを体系的に理解することが期待される。 また、例えば「宗教と環境」や「身体論」などのように、出席する受講生の関心に即して授業のサブ・テーマを構成していくことも、本授業の特色である。サブ・テーマは受講者と共にディスカッションし、初回に決定する。 |
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Course Goals |
・「古典」から現代まで、社会・文化人類学における様々なアプローチと重要なテーマを学習する。 ・発表とディスカッションで、それぞれの受講生の関心に沿ったテーマを多角的に探究することを通して、「日常」や「ふつう」とされる価値観を相対化する視点を身につける。 ・それらを通して、自分の考えや意見を論理的・積極的に表現する能力を習得する。 |
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Schedule and Contents |
第1回「ガイダンス」 講師が人類学的思考の基礎とフィールドワークの方法論を概説する。ディスカッションをしながら、サブ・テーマを決める。 第2回~14回 参考書を参照しつつ、受講者がそれぞれテーマを定めて研究発表とディスカッションを行う。 参考までに、発表テーマの事例を以下に挙げる。 ・京都における「暗闇の歴史」と差別 ・(現代日本)における「アニミズム」と環境の人類学 ・人類学における生物性と自然 ・宗教的治療と近代的医療の人類学 ・病の経験と身体技法 ・憑きもの論 ・感情、情動と感覚の人類学 ・葬儀と通過儀礼 ・記憶と物質性の人類学 ・伝統の創造 ・噂と陰謀論の人類学 ・宗教とテロや暴力 ・心霊現象とUFOの人類学 ・宗教とツーリズム ・現代ヨーロッパにおけるシャーマニズム ・アニメ聖地巡礼 ・人と動物の人類学 ・人とロボットの人類学 ・デジタル人類学 ・グローバル化の人類学 ほか 第15回:授業全体の振り返りとまとめ |
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Evaluation Methods and Policy | 到達目標の達成度を基準にして、授業での発表(50%)・ディスカッションへの参加(50%)を総合的に判断して評価する。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
この授業では受講生同士がディスカッションを通して互いの問題関心や意見を知り、同世代の鋭い思考や行動力・探究力に触れることで、互いに刺激し合うことを目標としている。そのため、授業の場では受講生の積極的な発言を期待する。 次回の授業で用いられるテキストを必ず事前に読んで、自分なりの質問やコメントを考えておくこと。 |
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References, etc. |
文化人類学入門 : 古典と現代をつなぐ20のモデル, 山下晋司編, (弘文堂、2005年) はじめて学ぶ文化人類学:人物・古典・名著からの誘い, 岸上伸啓, (ミネルヴァ書房、2018年) 宗教人類学入門, 関一敏, 大塚和夫編, (弘文堂、2004年) |