Lecture on German Literary Arts and Representation B

Numbering Code U-HUM16 21235 LJ31
U-HUM16 21235 LJ36
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.2
Instructor name SUTOU SHUUHEI (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:破壊と保守の同時存在? ドイツ・ロマン主義の文学・思想の背景と展開を学ぶ
 ロマン主義というのは芸術上の一流派ですが、ドイツ語圏の文化や思想においてはそれにとどまらない意味を持ちます。革命的でありながら反動的、啓蒙的でありながら非合理主義的といった、相反する志向を内包するロマン主義は、ドイツらしい様々な思想を生みながら、かつ時代ごとに様々に批判されてきました。
 本授業では、そんなドイツ・ロマン主義の特徴や時代背景、そしてそこから派生して生じる様々な問題について学びます。その問題とは、近現代における合理主義の問題、あるべき国家像・社会像に関する問題、歴史観、民族主義、ナチズムの問題といった形で多岐にわたります。後期には、前期科目であるドイツ文芸表象論講義Aと関連しつつ、前期とは異なる問題を中心に扱います。基礎知識や必要事項については都度案内するので、後期のみの受講も可能です。講義を通じて知識を得ながら、実際にテキストを読んで、自分の解釈や考えを発表したり議論したりする時間もとる予定です。
Course Goals ・ドイツ・ロマン主義に関する基礎的な知識を身につける。(知識)
・ドイツ・ロマン主義を生んだ時代と、そのときドイツが置かれた歴史的状況について理解する。(知識)
・様々な思想やそれに対する批判について学ぶことを通じて、自分自身が関心を持つ問題や、現代の問題について考える力を養う。(態度、志向性)
Schedule and Contents 第1回 オリエンテーション
第2回 前期の復習と必要事項の確認
第3回 ナポレオン戦争下のドイツ思想・文学(1)
第4回 ナポレオン戦争下のドイツ思想・文学(2)
第5回 ナポレオン戦争後のドイツ思想・文学
第6回 後期ロマン主義、あるいはエンタメ要求に対する詩人の葛藤(1)
第7回 後期ロマン主義、あるいはエンタメ要求に対する詩人の葛藤(2)
第8回 これまでに得た知識をふまえて議論する
第9回 古びたロマン主義に対する批判(1)
第10回 古びたロマン主義に対する批判(2)
第11回 ロマン主義のその後(1)
第12回 ロマン主義のその後(2)
第13回 これまでに得た知識をふまえて議論する
第14回 レポートに向けた発表
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点(各回の発言や課題)50%、学期末に提出するレポート50%として総合的に評価する。
Course Requirements ドイツ語やドイツ文学に関する知識は必要ありません。
なお、本科目は半期授業ですが、同テーマを通年で扱うので、前期科目「ドイツ文芸表象論講義A」も合わせて受講することをおすすめします。もちろん、後期のみの受講も可能です。
Study outside of Class (preparation and review) 事前にテキストを配布する場合には、そちらに目を通した上で授業に臨むこと。
Textbooks Textbooks/References 授業中に資料を配布します。
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