Cultural Interaction in East Asia A

Numbering Code U-HUM41 26213 LJ31
U-HUM41 26213 LJ38
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.3
Instructor name OTA IZURU (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 中国近世の訴訟と地域社会。

 明清時代を対象とする中国近世の法制史研究では、近年、地域社会において実は訴訟を起こすこと自体がかなり身近なものであり、「健訟」(盛んに訴訟を行う)と呼ばれるような状況が現出していたことが明らかにされている。本講義では、明清時代の裁判機構、法典、裁判文書について概要を説明した後、明清時代の裁判の性格をめぐる議論を整理しながら、地域社会の秩序形成を紛争と調停、判決の性格といった視点から捉えなおしてみる。史料としては、基本法典のほか、行政最末端の地方官庁レヴェルの裁判史料、さらに司法官が自らの名裁きを誇示するために出版した判決集=判牘を用いることにする。
Course Goals 中国近世の法と裁判について基本的な事項を理解するとともに、古典漢文や中国語史料の読み方・使い方を学び、自ら史料分析を行う能力を養う。
Schedule and Contents 第1回:ガイダンス
第2回:明清時代の裁判機構
第3回:明清時代の法典
第4回:明清時代の裁判文書(一)──中央档案と地方档案
第5回:明清時代の裁判文書(二)──判牘
第6回:明清時代の紛争と調停
第7回:明清時代の判決の性格
第8回:明清時代の人々にとって訴訟はどれぐらい身近なものだったか?
第9回:誰が訴状を書いたか?──代書
第10回:当時、弁護士はいたか?──訟師
第11回:訴訟関係者はどのようにして呼び出されたか?──胥吏・衙役
第12回:訴訟関係者はどこに宿泊したか──歇家
第13回:州県行政から見た裁判と徴税
第14回:明清時代の訴訟と地域社会
第15回:まとめ
Evaluation Methods and Policy 出席状況40%、授業中の小テストおよび期末テスト60%で総合的に判定する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業中に参考すべき論文や図書を紹介するから、それらを予習として読んだうえで授業に参加するか、あるいは復習として授業後に読んで欲しい。
Textbooks Textbooks/References 授業中にレジュメを適宜配布する。
PAGE TOP