Introductory Seminar : Sociology II

Numbering Code U-HUM12 11187 SJ45 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name YOSHIDA JIYUN (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 《映画を通して社会学的思考を学ぶ》

社会学の大きな目標は、人間や社会の「リアル」に迫ることである。バーチャルな世界が拡大し、事実とリアルの関係が変容していくなかで、社会学的思考や想像力はリアルをとらえる上でますます重要な鍵となってきている。社会学的思考を豊かにし、想像力を取り戻そうとするとき、その誘因を文字テキストに限る必要はない。映画のほとんどはフィクションであるが、想像力に富むフィクションという思考実験は、人間や社会の「リアル」を見せてくれることがある。(教科書「はじめに」の要約)

このゼミでは、以上のような発想から、さまざまな日本映画を題材として社会学的思考(概念や理論)を解説したテキストを読む。と同時に、履修者による各回の報告の中で、実際にテキストに関連した映画の抜粋を観ることにより、さらに社会学的思考への理解を深め、現代社会の「リアル」に迫ることをめざす(映像の準備・上映も、履修者自身が担当する)。
Course Goals 映画を題材として、社会学的思考によって現代社会の「リアル」を認識・考察する方法を習得し、その成果を最終的にはレポート(小論文)として集成する。
Schedule and Contents 授業初回はオリエンテーションを、第2回は教員による模擬報告等をおこなう。第3~12回は、下記の順にテキストの各章の要点を、関連する映画の抜粋とともに、1回につき2名の履修者が報告する(分担は第1,2回に、履修者の希望に基づいて調整する)。第13,14回は、期末レポート(小論文)作成のための総括討論をおこなう。

1. オリエンテーション (自己紹介、第1回日程調整)
2. 教員の模擬報告(第1章 動機の語彙)、第2回日程調整
3. 第2章 行為と演技、第3章 ラベリング理論
4. 第4章 ジェンダー/セクシュアリティ、第5章 身体技法
5. 第6章 多元的現実、第7章 組織と集団
6. 第8章 社会関係資本、第9章 感情労働
7. 第10章 親密性、第11章 ダブルバインド
8. 第12章 集合的記憶、第13章 消費社会論
9. 第14章 規律訓練と主体化、第15章 監視社会
10. 第16章 観光のまなざし、第17章 オリエンタリズム
11. 第18章 想像の共同体、第19章 伝統の創造
12. 第20章 リスク社会、期末レポートについての詳細説明
13. 期末レポート作成のための総括討論(1)
14. 期末レポート作成のための総括討論(2)
15. フィードバック(PandA上で実施)
Evaluation Methods and Policy ・素点(100点満点)で評価する。配点は下記のとおり。
 (1)担当した報告の内容およびゼミへの参加状況を中心とする平常点(50点満点)
 (2)学期末の小論文(レポート、50点満点)
・素点に基づき、到達目標の達成度を、総合人間学部の評価基準に従って評価する
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・各回の報告担当者は、教科書の担当章のレジュメ(要約)を作成するとともに、関連する映画の抜粋(最大5分程度)を、報告中に遅滞なく上映できるように準備しておくこと(教室には液晶プロジェクターあり)。 
・報告担当者以外も、毎週、次回の範囲を精読し、予習しておくこと。
・授業終了後、当日の担当者の報告や質疑応答を踏まえ、期末レポート作成に向けての準備を進めること。
Textbooks Textbooks/References 映画は社会学する, 西村大志・松浦雄介(編著), (法律文化社), ISBN:458903784X
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