Media Studies B

Numbering Code U-HUM13 21228 LJ36
U-HUM13 21228 LJ45
Year/Term 2022 ・ Intensive, Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name Tomoya KIMURA (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  本講義では、日本のアニメーション製作事業がどのように推移してきたかについて、とりわけ産業的な側面に注意を払いながら、通史的理解の習得を目指す。
 まず最初に、映画観客から入場料を徴収して生産コストの回収をはかる興行映画と、学校や地域社会、職場などの教育市場に向けて生産された教育映画との間で揺れ動いた戦前期から、次第に戦意高揚・国策映画の製作へと傾斜していった戦中期、そして再び興行と教育の不確かな市場へと差し戻された占領期の事業構造の推移について検証を加える。
 次に、アニメーション映画が興行市場に定着し、続いてテレビ放送網に国産アニメーション番組が登場して、商業アニメーションが多角化していく高度成長期の変動について論じる。
 さらに続いては、アニメーションを対象に資金を投下する企業と、そこから生産された商品としての作品を受容する鑑賞・視聴者層が多元化していく、20世紀末までの流れを確認する。ここには現在まで続くロングシリーズの作品や、深夜帯で定量的に放送されるアニメ番組の登場などのトピックが含まれる。
 そして最後に、2000年代以降のアニメーション産業の現況を整理する。作品数の増加、コンピュータ・グラフィックスの導入、配信市場の情勢などが、その主たる対象となる。
Course Goals 1.アニメーションを消費の対象としてではなく、学術的な複数の観点から検討できるようになること。
2.作家・作品論だけでなく、産業論的な視点から「商品」としてのアニメーションを考察できるようになること。
Schedule and Contents  授業は集中講義の形態をとり、各日3~4コマの授業時間を使用する。授業日程の詳細については後日発表する。

1日目:興行映画か教育映画か(戦前~占領期)
2日目:ジャンルと媒体の多角化(1950's~1970's初頭)
3日目:ユーザーの多元化(1970's中葉~1990's)
4日目:アニメーション産業の現在(2000's以降)
Evaluation Methods and Policy ・授業への参加度(30%)
・最終レポート(70%)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 講義終了後、レポート執筆にあたり講義中で触れた作品を複数鑑賞しておくこと。とりわけ自身が知らなかった作品、生まれるよりずっと以前の作品を鑑賞することが望ましい。
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