Adaptive Relations Amongst Plants II
Numbering Code | U-HUM50 29201 LJ69 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 |
Instructor name | SETOGUCHI HIROAKI (Graduate School of Global Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
植物は、いったん発芽した場所から動くことが出来ない生き物です。快適な生活場所を求めて移動が出来る動物とは大きな違いがあります。つまり、植物は生育環境に「適応」して「変わる=進化する」ことが、生き残るために必須な生き物なのです。 この講義では、光・気温・標高・水・土壌・栄養などの環境に対して、植物がどのように「生き残り戦略をたてているか」を学習します。そして、これに対する対話を通して,サイエンスの考え方を涵養することを目的とします。 さらにもうひとつ:植物は地域ごとに適応進化しています。だから、たとえ同一の種でも地域ごとに維持することが生物多様性を守るうえで大切です。この講義では「総人」だからこそ取り組んできた「環境を守るサイエンスと社会での実践」についても扱い、皆さんに考えてもらいます。 |
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Course Goals |
以下の4項目に関する事項を理解し、自分の考えを涵養する ①生物多様性と絶滅危惧植物の保全の意義 ②京都を例にした環境と植物と人の暮らしの関わり ③環境への適応という側面から見た植物の種内分化について a. 学術論文を読む経験をする. b. 論文の上に積み上げる新しい知見を得る経験をする. |
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Schedule and Contents |
下記の項目について、全15回で行う。 1. 植物の多様性、種多様性の意義 2. 絶滅危惧植物とは何か 3. 植物を絶滅から守る意義と日本における施策 4. 景観と植物(鴨川と糺ノ森を例として) 5~10. オオバコを例にした種内の進化:論文抄読 11~14. オオバコを例にした種内の進化:観察 15.フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点(授業への参加状況)とレポート。平常点50%、レポートの内容50%で評価する | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 項目ごとに予習あるいは復習用のプリントを渡しますので、その際の指示に従って予習・あるいは復習をしてください。 | ||
References, etc. |
進化し続ける植物たち, 葛西奈津子, (化学同人), ISBN:978-4-7598-1184-1, 日本植物生理学会(監修)の「植物丸かじり叢書」の第4巻です。他にも多数の同シリーズがあります。 植物地理の自然史, 植田邦彦(編集), (北海道大学出版会), ISBN:978-4-8329-8205-5 |