Seminar on Culture and Representation in Ancient

Numbering Code U-HUM32 24329 LJ34 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.5
Instructor name HAYASE ATSUSHI (Graduate School of Letters Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 本講義では、古代ギリシアにおける哲学の誕生と発展を概観します。古代ギリシア哲学は、たんに哲学の起源としての歴史的意味をもつだけではありません。それは、基礎的な諸問題に関する徹底的な思考の範を示すことによって、その後の西洋思想史および諸学問の形成に甚大な影響を与え、また現代においても大きな影響力をもち続けています。
「西欧古代・中世表象文化論IB」では、ペルシア戦争後のアテナイの情勢を背景に現れた「国際的なカリスマ家庭教師」とも言うべきソフィストたちの思想、そしてソクラテスとその弟子たちの思想を詳しく見ていきます。弟子の一人であるプラトンの思想に関しては、初期著作(第Iグループ著作)のみを取りあげます。
Course Goals 古代ギリシア哲学の代表的な哲学者の見解を、その哲学者の問題意識を正しく理解した上で、説明できるようになる。
古代ギリシア哲学が現代にどのような影響を与えているのか考察できるようになる。
Schedule and Contents 以下のように講義を進めていく予定です。講義はこちらで説明を行うだけでなく、短時間ですが受講者に哲学者の見解を考察して意見交換してもらう時間も設けます。受講者の理解度を見ながら、必要に応じて講義内容の調整や変更を行うこともあります。

第1回 古代ギリシア哲学史への案内
第2回 ソフィストたちの思想
第3回 プロタゴラスとゴルギアス
第4回 ソクラテス問題/アリストパネス『雲』のソクラテス
第5回 ソクラテスの弁明
第6回 ソクラテス文学
第7回 クセノポンのソクラテス
第8回 プラトンの生涯と著作
第9回 プラトンの対話篇の読み方
第10回 「ソクラテス自伝」(1):自然学的原因探求
第11回 「ソクラテス自伝」(2):形相原因説
第12回 ソクラテスの定義探究 (1):探究の背景と構造
第13回 ソクラテスの定義探究 (2):エレンコスの方法
第14回 意志の弱さの問題
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 定期試験75点+授業中に課す小レポート1回25点
Course Requirements 前期に西欧古代・中世表象文化論IAを履修しておくことが望まれます。
Study outside of Class (preparation and review) 授業に使用する参考資料を事前に配布します。授業に参加する前にきちんと目を通しておいてください。
References, etc. 哲学の歴史1, 内山勝利, (中央公論新社), ISBN:4124035187
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