Culture and Representation in Ancient
Numbering Code | U-HUM32 24328 LJ34 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.5 |
Instructor name | HAYASE ATSUSHI (Graduate School of Letters Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
本講義では、古代ギリシアにおける哲学の誕生と発展を概観します。古代ギリシア哲学は、たんに哲学の起源としての歴史的意味をもつだけではありません。それは、基礎的な諸問題に関する徹底的な思考の範を示すことによって、その後の西洋思想史および諸学問の形成に甚大な影響を与え、また現代においても大きな影響力をもち続けています。 「西欧古代・中世表象文化論IA」では、神話的思考と哲学的思考の分岐点を見届けることからはじめて、紀元前6世紀の哲学者タレスにはじまるイオニアの自然学、ピュタゴラスによって創始された団体の思想、ヘラクレイトスの謎めいた格言、パルメニデスやエンペドクレスの哲学詩、ゼノンのパラドクス、デモクリトスの原子論などの個性豊かな哲学者たちの思想を、著作の断片や間接証言を頼りにしながら、詳しく見ていきます。 |
||
Course Goals |
古代ギリシア哲学の代表的な哲学者の見解を、その哲学者の問題意識を正しく理解した上で、説明できるようになる。 古代ギリシア哲学が現代にどのような影響を与えているのか考察できるようになる。 |
||
Schedule and Contents |
以下のように講義を進めていく予定です。講義はこちらで説明を行うだけでなく、短時間ですが受講者に哲学者の見解を考察して意見交換してもらう時間も設けます。受講者の理解度を見ながら、必要に応じて講義内容の調整や変更を行うこともあります。 第1回 古代ギリシア哲学史への案内 第2回 初期ギリシア哲学の情報源 第3回 オリエントとギリシア神話 第4回 宗教から哲学へ 第5回 ミレトス学派 第6回 クセノパネスとピュタゴラス 第7回 ピュタゴラスの後継者たち 第8回 ヘラクレイトス 第9回 パルメニデス 第10回 ゼノン 第11回 エンペドクレス 第12回 アナクサゴラスとメリッソス 第13回 原子論者たち 第14回 アポロニアのディオゲネス 第15回 フィードバック |
||
Evaluation Methods and Policy | 定期試験75点+授業中に課す小レポート1回25点 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業に使用する参考資料を事前に配布します。授業に参加する前にきちんと目を通しておいてください。 | ||
References, etc. |
ソクラテス以前の哲学者たち 第二版, G.S.カーク, J.E. レイブン、M.スコフィールド, (京都大学学術出版会, 2006年), ISBN:4876986886 哲学の歴史1, 内山勝利, (中央公論新社, 2008年), ISBN:4124035187 |