Studies on Multicultural Society IIB
Numbering Code |
U-HUM31 24120 LJ38 U-HUM31 24120 LJ31 |
Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese and English | Day/Period | Wed.2 | |
Instructor name | FUJIOKA MASAKI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
本授業では、1950年から1954年までアメリカ合衆国(以下、アメリカ)で吹き荒れた「マッカーシズム」と呼ばれる思想弾圧とアメリカの保守思想を取り上げます。マッカーシズムを生み出した連邦上院議員ジョセフ・マッカーシーは、共産主義者に関する情報を何ひとつ取得していなかったにもかかわらず、アメリカ市民の多くが、彼を支持し、同調してしまいました。 本授業の目的は、(1)1930年代の「ニューディール政策」への反発、(2)メディアが果たした役割、などに注目する「マッカーシズムとアメリカ保守思想」に関連する研究書や論文などを受講生全員で講読し、マッカーシズムがアメリカ社会を覆い尽くした原因の一端に迫っていくことです。 |
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Course Goals |
本授業を受講し、主にマッカーシズムに関する学術書や学術論文(日本語および英語)の講読および報告(プレゼンテーション)を通じて、学生は、以下の3点の知識ないし能力を習得することができます。 (1) 1940年代後半から1950年代にかけてのアメリカについての概括的な知識を得ることができる。 (2) 学術書や学術論文を、論旨から逸脱することなく読み、かつ、ポイントを適切に提示するプレゼンテーション力を身につけることができる。 (3) 他の学生や授業担当者との質疑応答を通じて、学術的かつ生産的な議論の方法を学ぶことができるとともに、本授業のテーマである「マッカーシズムとアメリカ保守思想」についてより深く考察する手かがりを得ることができる。 |
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Schedule and Contents |
※受講生の理解度合いによって、回数および計画を変更する場合があります。 第1回 イントロダクション(授業の進め方、教材および成績評価方法、レジュメの作成に関する説明) 第2回~第3回 【購読】アメリカの大学における学問研究のあり方を理解するべく、教科書を読む。 第4回~第5回 【講読】ジョセフ・マッカーシーの登場に至る伝記を読む。 (※コピーを配布します) 第6回~第8回 【講読】1950年から1954年までの「マッカーシズム」と呼ばれる強烈な反共主義的行動がなされたのかを把握・理解するための書籍や論文を読む。 (※いずれも、コピーを配布します) 第9回~第11回【購読】「マッカーシズム」が支持された理由のひとつとしての「ニューディール政策」(1930年代)に関する書籍や論文を読む。 (※いずれも、コピーを配布します) 第12回~第14回【購読】「マッカーシズム」が支持されたもうひとつの理由としてのメディアに関する書籍や論文を読む。 (第15回 定期試験期間中につき、授業休止) 第16回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点:60% 予習の有無、授業への積極的な参加と報告、発言。 レポート(定期試験に代わるもの):40% 教科書や参考文献、配布資料の内容を踏まえて執筆してもらいます。レポートのテーマ、体裁や執筆上の注意点については、授業中に説明します。 ※なお、フィードバックにおいてレポートの講評を実施するので、単位を必要とする場合は、フィードバックにも必ず参加してください。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
【予習について】 講読においては、受講生に文献の報告をしてもらいます。指名された受講生はレジュメを作成し、参加人数分を用意して授業に臨んでください(基本的には、1名で1本の論文および学術書の1章の報告を担当してもらう予定ですが、参加者の人数および学年によっては複数人で担当してもらうこともあります)。報告担当者以外の受講生も文献を必ず読んできてください。授業中に予習の有無を確認するための質問をします。 【注意事項】 (1) レジュメの用意、印刷方法等は初回の授業で伝えますので、受講希望者は必ず出席してください。 (2) 全授業に出席するのが前提ですが、とくに報告の担当回に正当な理由なく無断欠席した場合には、単位を認定しないことがあります。報告が不可能になった場合には、事前に授業担当者まで連絡してください。 |
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Textbooks | Textbooks/References | アメリカの大学におけるソ連研究の編制過程, 藤岡真樹, (法律文化社), ISBN:978-4589-03814-2 |