Reading of Literary Works IB

Numbering Code U-HUM16 11172 SJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name HIRONO YUMIKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 19世紀イギリスの作家チャールズ・ディケンズの小説『大いなる遺産』(Great Expectations, 1861)は、鍛冶屋の少年ピップが、謎の恩人から遺産相続人に指定され、ジェントルマンの身分になる願望を達成し、やがて夢破れるまでの物語を、中年期に達した主人公が回想する一人称形式の小説である。授業ではテキストを精読し、作品解釈を深める。あわせて、文学批評の基礎的な方法を学ぶ。


Course Goals 英語の原書を精読する力を養う。また、文学作品を読んで、たんに主観的な感想をもつにとどめず、テキストを客観的対象として扱い、分析する方法論を身につける。
Schedule and Contents 第1回 イントロダクション
第2回より『大いなる遺産』の後半(Volume 2~)を読み進めるにあたり、作品前半(Volume 1)の内容、および同作品に関する批評史について概説。使用するテキストを紹介し、授業の進め方と準備・発表の方法を周知する。

第2回~第13回 テキスト『大いなる遺産』の精読。
授業では、和訳と解釈を中心とした演習形態をベースに、毎回1~2章ずつ進める予定である(次回に学生が発表する部分については、そのつど指示する)。あわせて、作品の解釈方法や分析方法について、講義者が解説する。
第14回 精読の成果をまとめ、今後の課題や疑問点について議論する。
第15回 フィードバック(学生の質問に答える)

※この作品は、三部部構成より成り、本授業では後半のVolume 2以降を扱う。なお、本科目は半期授業であるが、前期の「英米文芸表象論講読IA」と継続的な内容なので、前期で扱うテキストのVolume 1は、受講者がすでに読んでいることを前提として進める。
Evaluation Methods and Policy 平常の授業への取り組み(40%)と学期末のレポート(60%)により、総合的に評価する。
Course Requirements 「英米文芸表象論講読IA」を履修していない場合は、テキストの前半(Volume 1)を読んでおくことが望ましい。

Study outside of Class (preparation and review) 授業中に扱う範囲のテキストを、毎回予習して授業に臨むこと。学生が発表する部分として事前に指定された部分を中心に精読し、その他の部分は速読するなど、各自学習方法を工夫する。
Textbooks Textbooks/References Great Expectations (Penguin Classics), Charles Dickens, (Penguin), ISBN:978-0-141-43956-3
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