Seminar on Molecular Exercise Medicine

Numbering Code U-HUM21 18279 SJ26 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.2
Instructor name HAYASHI TATSUYA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 日常の習慣的運動がもたらす健康増進効果がどのようなメカニズムに由来しているのか、最近の内外の研究成果の紹介を含めて分子医学的観点から学習する。近年、日常の身体活動やスポーツを分子の視点から解析する試みが急速に進歩を遂げている。本ゼミへの参加によって「運動」という人間の基本的な活動をミクロの目で観察する教養的知識を得ることが可能である。
Course Goals 生活習慣病、とくに世界的に患者数が急増した2型糖尿病を主なテーマとし、運動はどのような分子機構を通じて予防・改善効果を発揮するのか、分子機構の観点から効果的な運動方法とはどのような方法かについて、生体を構成するミクロ(分子)の視点から理解する。
Schedule and Contents 以下のトピックスを、履修者の理解度を確認しながら、各1~2回の授業で取り上げる。ただし、授業の進み具合や最近の話題などに対応して新規にトピックスを追加したり、順序を入れ替えることがある。 詳細は第1回目の授業で説明する。フィードバックを含めた全15回の授業を実施する。

・糖尿病ではなぜ血糖値が高くなるのか 
・1型糖尿病と2型糖尿病
・運動はなぜ血糖値を下げるのか(運動とインスリンとの違い) 
・運動による骨格筋糖代謝の変化:糖輸送担体GLUT4とそのトランスロケーション
・運動時に活性化されるシグナル伝達分子AMPキナーゼ 
・インスリン抵抗性が運動によって改善するメカニズム 
・運動の急性効果(1回の運動の効果)と慢性効果(積み重ね効果) 
など

また、上記のトピックスと併行して、運動(とくに筋力トレーニング)による筋力強化・筋肥大の分子機構、ドーピング規制対象物質が競技成績の向上をもたらす分子機構などについても取り上げる。
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業中の発表、ミニテスト、レポートの提出、50点)と期末レポート(50点)を総合的に判定する。成績評価の詳細は第1回目の授業で説明する。
Course Requirements 本授業は分子運動医科学の入門授業の位置付けで実施する。基礎的事項から説明するので、理系学生、文系学生に関わらず受講可。また、履修に先立って、生理学や生物学、分子医学に関する予備知識も不要である。
Study outside of Class (preparation and review) 毎回の授業において、授業内容をより深く理解するための授業外学習に有用なウェブサイトや書籍、資料を提示する。授業外学習の成果はミニレポートや期末レポートとして評価する。基本的に予習は不要である。
Textbooks Textbooks/References 参考資料を授業中に配付,あるいは指示する。
References, etc. 授業中に資料を配付。
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience
PAGE TOP