Seminar of Ecological Anthropology B
Numbering Code | U-HUM42 26151 SJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4 | |
Instructor name | YAMAKOSHI GEN (Graduate School of Asian and African Area Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 「私」の属する「われわれ」は、時と場合により「人類」「ヒト」「XX国民」「男性/女性」「常民」「近代人」など、複層的に定義されて用いられている。いっぽうこの「われわれ」概念は、同様に複層的な「他者」との境界に位置する存在(人工生命・ロボット・古人類・類人猿・「在日」・LGBT・鬼/山人・「未開人」など)によって不断に脅かされてもいる。本演習では、このような「われわれ」をめぐる諸言説について、人類学およびその関連分野(認知心理学・考古学・霊長類学・エスニシティ論・フェミニズム研究・民俗学等)の文献や小説・映画などを題材に討論し、理解を深める。 | |||
Course Goals | 独自の発想に基づいた「われわれ」論を展開することで、概念枠組みを使い、疑い、発展させることを実践的に学ぶ。また、他の参加者の枠組みを批判・批評することを通して、対話的・建設的な議論に慣れ親しむ。そのような討論を通じて、文化人類学やその周辺分野における最新のトピックを理解する。 | |||
Schedule and Contents |
以下のような課題について、1課題あたり1~5週の討論をする予定である。 1.文化人類学における我々と他者 (ロマン主義、アニミズム、トーテミズム、構造主義人類学、トリックスター論、巡礼・旅行記) 2.認知心理学・認識哲学における我々と他者 (ロボット工学、他我問題、不気味の谷、クローン人間、心の理論) 3.進化人類学における我々と他者 (人とチンパンジーの間、言語・宗教・芸術の起源、人獣共通感染症、動物の権利運動) 4.民俗学における我々と他者(妖怪論、常民・山人、鬼・山伏、異人論) 5.その他 (サイボーグ・フェミニズム、エスニシティ論、オリエンタリズム、想像の共同体、木は法廷に立てるか、登山・探検、宮崎アニメ) |
|||
Evaluation Methods and Policy | 討論への参加の内容・積極性を平常点評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 日常的な知的関心や問題意識に基づいて討論を行います。特段の予習等は必要ありません。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 資料は適宜配布する。 | ||
Related URL | https://www.africa.asafas.kyoto-u.ac.jp/yamakoshi-gen/ |