Region, Space, and Environment IIIA

Numbering Code U-HUM42 26137 LJ39 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name OGATA NOBORU (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 地理情報をコンピュータで処理・表示するためのモデル化についてその原理を講じる。地理情報処理の実例として地形データ(デジタル標高モデル:DEM)および衛星画像の処理・分析を主に取り上げる。地形図が利用できない地域でも利用できるDEMや衛星画像は,グローバルなスケールで有効な地理情報ソースとして位置づけることができる。コンピュータを利用した実習も含む。
Course Goals 地理情報をコンピュータで処理・表示するためのモデル化についての理解の増進,そしてDEM・衛星画像の処理・分析方法についての技術の習得を目標とする。
Schedule and Contents 1)地理情報のモデル化‥‥地表の現実ないし地図の内容をコンピュータで扱うためのモデルとして,ベクトルモデルとラスターモデルの2つを取り上げ,それぞれの特質について説明する。 (1, 2回)
2)地理情報システム‥‥実際に運用されているGIS(地理情報システム)がどのようなものか,QGISを利用して,ベクトル・ラスターそれぞれの形式について実際に取り込んで実習する。適切な地理情報運用と地図表現には,正しい投影法と座標系の理解が必須なので,経緯度,UTM(ユニバーサル横メルカトル)座標などについて講ずる。地理情報処理で扱われるデータフォーマットについて,Shape, GMS, GeoTIFFなどを取り上げる。(3, 4, 5回)
3)地形データの処理・分析‥‥ラスターモデルに基づく格子DEMを紹介し,QGISなどを利用して計量地形学に基づく分析を実習する。(6, 7回)
4)リモートセンシングの原理と応用‥‥衛星画像の利用はリモートセンシングに含まれるが,その原理について,それが電磁波の観測に基づくことなどを説明する。また大気・地表・海洋の観測など,応用分野ごとの特徴について考察する。(8, 9回)
5)衛星による地球観測 ‥‥地球観測衛星の運用方法について説明する。地球観測衛星の光学センサー,合成開口レーダーについて解説し,さらに近年利用可能になった高解像度衛星の性能について紹介する。 さらにデータの入手方法について説明する。(10, 11回)
6)衛星画像の分析と表示‥‥コンピュータを利用した衛星画像の応用は,地表の土地被覆についての処理・分析が中心だが,それらについて紹介する。衛星画像の複数バンドを用いた合成色表示,植生分布の指標化,最尤法に基づく土地被覆分類の原理を説明した上で,コンピュータを用いた実習を行う。QGISなどを利用する。(12, 13, 14回)
※)フィードバックについて‥‥フィードバック期間あるいはそれ以外でも,授業内容に関する質問等があれば,随時受け付ける。以下に記したオフィスアワー以外の面談は,事前にメール等で日時を決めることが望ましいが,気軽に相談してほしい。
Evaluation Methods and Policy 期末レポート 80%
平常点(小レポート等) 20%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) GISソフトウェアQGIS,AW3D30地形データ,LANDSAT衛星画像は,インターネット上で無料で利用できるので,各自のパソコンにダウンロードすること。必要に応じ,メディアセンターの端末や自宅のパソコンにおいて,授業で扱う内容を実行することができる。
Related URL http://www.hgeo.h.kyoto-u.ac.jp/ogata/
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