Japanese History and Culture IA

Numbering Code U-HUM32 34206 LJ38 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd & 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name YOSHIE TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 【日本古代宮廷社会の研究―東大寺別当の成立―】
日本古代における宮廷社会の特質について把握し、その様相や変遷がその後の歴史にどのような影響を与えたかについて理解することを目的とする。今期は、東大寺別当の成立に焦点をあてながら、宮廷社会の変質と寺院組織の変容との関係性について検討する。このような作業を通じて、日本古代史の様相やその変遷に関して、理解を深めることを目指す。
Course Goals 日本における古代史の様相について具体的な知識を獲得するとともに、その研究方法を習得することで、日本の歴史の発展とその内容について、自らの視点から考察・説明できるようになる。
Schedule and Contents 日本古代の律令国家は、前代に存在した大王と諸氏族・人民との重層的な関係性を、律令法に依拠しながら合理化し、固定化した国家といえる。その頂点には官僚機構を介して国家統治を行う天皇が存在し、天皇の周辺には官僚機構と有機的に関係する宮廷社会が展開した。今期は、東大寺別当の成立に焦点をあてながら、宮廷社会の変質と寺院組織の変容との関係性について検討する。まずは平安時代前期に登場する寺院別当制を概観し、寺院組織の変容に関する全体像を把握する。次いで、東大寺別当が成立する以前の東大寺の組織運営を整理し、それを踏まえて東大寺別当の成立時期とその意義について考察する。最後に、平安時代の東大寺が果たした役割を、宮廷社会の様相と関連づけながら検討する。
授業の予定は以下の通りであるが、講義の進み具合などを勘案して、各回のテーマや回数を変更することがある。

イントロダクション(第1回)
1 問題の所在―寺院別当制の成立意義―(第2回~第4回)
2 奈良時代後半期における東大寺(第5回~第7回)
3 造東大寺司の停廃と東大寺別当の成立(第8回~第10回)
4 平安時代の東大寺と宮廷社会(第11回~第13回)
総 括(第14回)
《期末試験》
フィードバック(第15回)
Evaluation Methods and Policy 授業時間内で実施する小テスト(10点×2回)と学期末に課す期末レポート(80点)の合計素点(100点満点)で成績評価する。小テストは、授業内容の理解度から評点し、期末レポートは、問題設定の仕方、実証性・論理性、結論の説得力などの観点から、到達目標に即して評点する。
Course Requirements 日本史に関する基礎知識があることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 授業前は、授業の進行を確認の上、授業内容を想定して予習を行い、授業後は、授業で配布したプリントをもとに、復習を行うこと。
Textbooks Textbooks/References 授業中にプリントを配布する。
PAGE TOP