Studies on Multicultural Society IB

Numbering Code U-HUM31 24118 LJ42
U-HUM31 24118 LJ31
U-HUM31 24118 LJ45
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.3
Instructor name MORIGUCHI YUKA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 本授業では「海のアメリカと日本」をテーマとして、海の介在によって影響を受けてきた両国の文化史・国際関係史について考察を深める。大西洋や太平洋を渡った移民によって形成されたアメリカ合衆国は最初から「海洋国家」であったが、特に19世紀末、「フロンティア」の喪失によって太平洋に目が向けられ、ハワイ、フィリピン、グアム等に進出してからは「太平洋国家」としての性格が強まる。本授業では、近年蓄積されてきた重要な研究成果と古典的文献の両方を参照しながら、海洋国家としての新たなアメリカ像と日米関係像を示すことを目的とする。具体的には、Ⅰ捕鯨国アメリカ、Ⅱ移民国アメリカ、Ⅲ核実験国アメリカ、Ⅳ海軍国アメリカ、Ⅴ海洋研究国アメリカ、という5つの軸で、19世紀末~冷戦中期までの文化史・国際関係史を明らかにする。
Course Goals ・海洋国家としてのアメリカおよび日米関係の歴史について基礎的・体系的な知識を身につける。
・専門的・学術的な文献を正確かつ批判的に読む能力を身につける。
・文化史的な観点と国際政治的な観点とを融合的に修得する。
・学んだ内容を口頭および論述形式で表現する能力を養う。
Schedule and Contents 以下の内容で各1~2回程度、講義を行い、それに関するレスポンス・ペーパーの提出を求める。学生は(各自1回)、文献を読んで発表を行う。(参加人数などにより、進め方は変わる可能性がある。)

Ⅰ捕鯨国アメリカと日本
『白鯨』の文化はいかに築かれたか
捕鯨文化とジェンダー

Ⅱ移民国アメリカ
なぜ日本人はアメリカに移民したのか
漁業移民という選択
移民とジェンダー

Ⅲ核実験国アメリカ
なぜアメリカは公海上で核実験を行ったのか
第五福竜丸事件と「その後」

Ⅳ海軍国アメリカ
なぜ太平洋の島々はアメリカの海軍基地化したのか
ハイマン・リコヴァ―と海軍の「原子力化」

Ⅴ海洋研究国アメリカ
レイチェル・カーソンと海洋学
海軍研究所による学術研究支援
Evaluation Methods and Policy 毎週提出するレスポンス・ペーパー 30%
読書課題に関する「フォーラム」欄へのコメント投稿 30%
口頭報告(1回) 30%
討論への積極的参加を含む平常点 10%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・読書課題を読み、授業前日までにコメントや質問をPandA「フォーラム」欄に投稿すること。
・報告者に当たっている時はA4サイズ2~3枚のレジュメを作成し、人数分コピーして持参すること。
・4回以上欠席すると不合格となります。
Textbooks Textbooks/References 毎週、読書課題の文献をコピー配布またはPandAにアップします。
PAGE TOP