Theory of Education

Numbering Code U-HUM11 21103 LJ47 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name KURAISHI ICHIROU (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  本講義は、教育福祉の理解に資するようなメタ理論を社会学、教育社会学、教育学などの知を総動員して講述する。こんにち、貧困・格差・差別・排除といった問題群をめぐって多彩な経験的研究が展開されているが、メタ理論とは、個別の経験的研究が参照すべき道しるべとなるような、事例横断的な理論軸のことである。その中でも特に注目するのが、貧困や排除の克服を目的に立ち上げられた教育政策や制度、あるいは官民両方におよぶ社会事業的改善策の展開である。これらを総称して本講義では「教育福祉」と呼ぶことにする。
Course Goals  教育福祉の重要な一角をなす教育支援の意義、可能性、限界を、社会学・教育社会学等の理論を手がかりに理解し、教育福祉の理解に不可欠の知識・教養を獲得すること。教育支援の理解に不可欠な、背景となる社会科学的素養を獲得すること。
Schedule and Contents 1.オリエンテーション
2.出発点としての〈包摂と排除〉の同心円モデル
3~4.包摂と排除の入れ子構造論―迷宮に分け入るための一歩
5~6.ルーマンから学ぶ「包摂その一歩手前」の大切さ―「平凡でないマシーン」とその平凡化の視座から
7.「包摂の一歩手前」を可視化した貴重な記録―在日朝鮮人高校生を描いたあるビデオドキュメンタリーから
8~9.創発的包摂の教育小史―「必要の政治」を主題とする3つの事例から
10~11.<宿題>から見た包摂と排除―教育総動員体制論序説
12~13.創発的包摂を生きる主体―リー・ダニエルズ『プレシャス』を観る
14~15.公私融合の混迷状況で読み解く〈包摂と排除〉―教育基本法改定前・後の比較から
16.フィードバック
Evaluation Methods and Policy 課題レポート点(80%)と平常点(授業への参加・態度)20%で評価する。素点形式で記載する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  テキストを事前に購入し、指示されたページに事前に目を通しておくこと。
Textbooks Textbooks/References 教育福祉の社会学-〈包摂と排除〉を超えるメタ理論, 倉石一郎, (明石書店), ISBN:978-4750352206
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