Polymer Design for Biomedical and Pharmaceutical Applications, Adv.
Numbering Code | G-ENG44 6H661 LJ61 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 1.5 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2 | |
Instructor name | TABATA YASUHIKO (Institute for Life and Medical Sciences Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 外科および薬物治療、予防、診断など、現在の医療現場では、種々の生体吸収性および非吸収性の高分子材料が用いられている。本講では、これらの材料を設計する上で必要となる材料学的基礎と生物、薬学、医学的な基礎事項について講述する。さらに、高分子材料を用いたドラッグデリバリーシステム(DDS)あるいは再生医療への応用についても概説する。 | |||
Course Goals | バイオマテリアルとは何か、医薬用高分子設計学におけるバイオマテリアル技術の役割が理解でき る。 | |||
Schedule and Contents |
概論(1回) 現在の外科・内科治療で用いられている材料について、具体例を示しながら概説するとともに、授業全体の流れと扱う内容について説明する。人工血管、人工腎臓、人工肝臓、創傷被覆材、生体吸収性縫合糸などの実物を見ることによって、高分子材料が大きく医療に貢献していることを実感してもらう。 生体吸収性および非吸収性材料(2回) 医療に用いられている生体吸収性および非吸収性高分子、ならびに金属やセラミックスなどの材料について説明する。 医薬用高分子設計のための生物医学の基礎知識(2回) 医薬用高分子材料を設計する上で必要となる材料と生体との相互作用を理解するための最低限の基礎知識、すなわちタンパク質、細胞、組織などについて説明する。 抗血栓性材料(1回) 血液がかたまらない性質(抗血栓性)をもつ材料を説明することによって、生体と材料との相互作用についての理解を深めるとともに、材料の研究方法と設計方法を学ぶ。 生体適合性材料(1回) 細胞がなじむ(細胞親和性)や組織になじむ(組織適合性)をもつ材料を説明することによって、生体と材料との相互作用についての理解を深め、材料の研究方法と設計方法を学ぶ。 ドラッグデリバリーシステム(DDS)のための生物薬学の基礎知識(1回) ドラッグデリバリーシステム(DDS)のための材料設計を行う上で必要となる最低限の医学、薬学知識について説明する。 ドラッグデリバリーシステム(DDS)(2回) 薬の徐放化、薬の安定化、薬の吸収促進、および薬のターゲティングなどのDDSの具体例を示しながら、DDSのための材料の必要性を理解させ、材料の研究方法や設計方法を学ぶ。 再生医療(1回) 再生誘導治療(一般には再生医療と呼ばれる)の最前線について説明する。再生医療には細胞移植による生体組織の再生誘導と生体吸収性材料とDDSとを組み合わせて生体組織の再生を誘導する(生体組織工学、Tissue Engineering)の2つがある。この2つの再生医療における材料学の重要な役割について説明する。 |
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Evaluation Methods and Policy | 医薬用高分子に関する講義内容の理解度の判定を目的に、成績評価は、出席状況と試験により行うことを基本とする。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 必要に応じて指示する | |||
Textbooks | Textbooks/References | 授業で配布する講義プリントを使用する. |